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小さな声だったかな...
知らない人だし、ましてや人の携帯。
“大ちゃんならいません”ってさっと終わらせよう
そうしようと思ってたところだった。
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《あ...えっ...?》
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ざぁ＿＿＿＿＿＿っと風がより一層強く吹く。
わぁっと舞う桜が視界を遮る。
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A「.....?」
風が止むと日差しが眩しいほどに照りつけた。
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目が眩む。
相手が少し驚いたような声を出して、黙る。
A「....っ。」
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「有岡さんなら今いません。」
それだけ言えば切ることが出来るのに。
この沈黙に耐えなくていいのに。
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出なきゃよかった。
だって...
まさか非通知でかけてくるなんて思わないじゃない。
この声は多分...
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《...あ...A...?...だよな?...あのさ...》
A「涼介っ...!大ちゃんならっ...後でかけなおした方が...」
何を言われるのか怖くて。
聞きたいのに、切りたくないけど、早く切りたい。
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A「ごめんね...あたし...間違えて出ちゃって...だからっ...」
「だからもう切る」
そう言おうとしたのに。
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《...入学...おめでとう...A。》
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切れなくなっちゃった...
そんな優しい声で名前を呼んだりして。
A「...ありがとう。」
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《ね...大ちゃんと一緒にいたの?》
A「え?...うん。」
《そ、っか...》
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A「じゃあ...」
《待って、まだ...》
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《切らないで。》
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名無し53407号(プロフ) - 突然すいません。号泣しました。感動です。こんな素敵なお話を書いてくださってありがとうございますほんとに。泣 (2018年1月15日 22時) (
レス) id: 42ec7976c2 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 國松真優さん» コメントありがとうございます！ こんなお話でも泣いていただけてよかったです（笑） 応援よろしくお願いします！ (2016年6月13日 8時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - しおりさん» はじめまして。コメントありがとうございます！！ 号泣（笑） 一応、感動的なシーンではあったのでよかったです（笑） 嬉しいお言葉頂けて光栄です。 (2016年6月13日 8時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
國松真優(プロフ) - すごく号泣しました。これからも応援してます！ (2016年6月13日 0時) (レス) id: 9ea6e88dce (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - はじめまして！！ いま、1人で読んで号泣してます笑笑 こんなに泣いたのはじめてです！ この小説大好きです！ (2016年1月7日 5時) (レス) id: 531f270852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作成日時：2015年4月2日 19時
