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裏の道を通ると桜の木が沢山並んでいる。
風で桜の花びらが舞う。
優しい桃色がひらひら落ちてくる。
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A「すっごい綺麗...!」
こんなに沢山の満開に咲いた桜は初めて見たかもしれない。
裕翔くんみたいに上手には出来ないけど、写真撮ろうかなって携帯を取り出す。
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開くとお母さんから家にいるよ☆ってﾒｰﾙが着ていて。
A「そんな報告要らないよ。笑」
大貴「何ー?」
A「なんでもなーい。」
それは無視して溜まったLINEを返す。
裕翔くんからはさっき撮ったばかりの写真が送られていて。
（人1）から電車行っちゃったってﾒｯｾｰｼﾞが着てたりして。
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大貴「あー!定期置いてきたー!もー!!」
急に隣で叫ばれてびっくりしたけど。
鞄の中を漁ってないー!って嘆く大ちゃん。
A「...ここで待ってるね。」
大貴「すぐ戻るから!」
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ちょっと持ってて!と荷物を預けて、走っていく大ちゃん。
A「あ、写真撮っておこうかな。」
今、誰もいないし...
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ｶﾒﾗのｱﾌﾟﾘとかも特に入っていないから、元からある普通のｶﾒﾗを開く。
風で揺れる木々
その隙間から僅かな光が煌く。
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ｶﾒﾗを斜め上に向けると液晶画面に収まりきらないほど壮大な桜の木が映る。
A「...撮れた。」
ｶｼｬっと音がして撮った写真を見ようとすると着信音が聞こえる。
あたしのじゃないよ...あ、大ちゃんのか。
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鞄の一番上に乗っかってるだけの携帯を取り出して、宛先を確認するけど。
A「非通知...か。」
出ない方がいいよね。
A「あ、切れちゃった。」
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そのまま戻そうとすると、再度ﾊﾞｲﾌﾞで震える。
いーや...しまっておこう。
A「...あ!」
やば...通話ﾎﾞﾀﾝ押しちゃった...
これで切るのもなんだし...出るか。
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A「...もしもし...」
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名無し53407号(プロフ) - 突然すいません。号泣しました。感動です。こんな素敵なお話を書いてくださってありがとうございますほんとに。泣 (2018年1月15日 22時) (
レス) id: 42ec7976c2 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 國松真優さん» コメントありがとうございます！ こんなお話でも泣いていただけてよかったです（笑） 応援よろしくお願いします！ (2016年6月13日 8時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - しおりさん» はじめまして。コメントありがとうございます！！ 号泣（笑） 一応、感動的なシーンではあったのでよかったです（笑） 嬉しいお言葉頂けて光栄です。 (2016年6月13日 8時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
國松真優(プロフ) - すごく号泣しました。これからも応援してます！ (2016年6月13日 0時) (レス) id: 9ea6e88dce (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - はじめまして！！ いま、1人で読んで号泣してます笑笑 こんなに泣いたのはじめてです！ この小説大好きです！ (2016年1月7日 5時) (レス) id: 531f270852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作成日時：2015年4月2日 19時
