同居してます、。 Vol.12 Ryosuke

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今すぐ空港!って席を立ち、鞄を持つ（人1）。


A「今から行ったって間に合わないよ...」


（人1）「でも、会えなくても行くことに意味があるの!」

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A「え...」


（人1）「そこに涼介くんがいなくても、Aが会いに行ったって伝ったら?

何かが変わるかもしれないでしょ?!また会えるかもしれないでしょ?!」


必死に説得する（人1）の気迫に負けそうになる。

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A「そんな奇跡みたいなこと...」


起きるわけないじゃん...


だって、あれから何分経った?


今から会いに行ったらもう日本にはいないよ。

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（人1）「その奇跡がAの行動で訪れるかもしれないの!

会いに行かなきゃわかんないじゃん。行かなきゃ何も始まらないよ。」



始まらないって、寧ろｴﾝﾃﾞｨﾝｸﾞなのに。


A「だって、もう終わったことだよ...」


（人1）「また1から始めるの!」

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A「（人1）....。」


あたしがもうちょっと強ければどうにかなってたのかなって、時々すごく考えることがある。


終わりを待ち構えてばかりで...自分からは何も行動移せなくて...


（人1）みたいな人が後押ししてくれなきゃ、何も出来ないんだ。

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だけど、ごめんね。


会いに行かないって....


2度と会わないって決めたから。


会っても何も生まれないよ。

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A「でもあたしはもう...涼介の隣にはいちゃいけない人だから。」

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だから...早くいい思い出になってくれればいいんだけど...


そんなのは...口からの出任せで、きっとあたしは一生忘れられないんだ。

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