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「お嬢様!?結納はどうなされて...!｣
屋敷に帰るなりﾒｲﾄﾞが心配して駆け寄ってきてくれる。
A『さぁ...』
「ご主人様は...」
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後を着いて来るﾒｲﾄﾞや執事を追い払うように部屋に篭る。
ﾍﾞｯﾄﾞに腰掛け、何も考えられない頭でぼーっとする。
A『...これでよかったんだから...』
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A『結局最後まで...涼介さんはAさんしか好きじゃなかったんだ...』
私を追いかけようともしなかった。
破談を止めようともしなかった。
それが全ての答え。
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A『まぁ!初恋は実らないって言うしね。
貴重な経験だったわ。』
あんな感情初めて。
1人の人にあんなに振り回されるなんて...
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恋愛経験が0に近い私にしては短い間だったけど頑張ったし。
あぁ、涼介さん、怒られるかもしれない。
向こうの両親に謝るべきだった。
ｼｮｯｸで頭回らなかった。
なんて言い訳。
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正直、私を好きじゃなくても結婚する気はあった。
それでお父様の会社が大きくなるならば構わなかった。
私は彼が好きだけど、彼だけが損をする。
それはここまで私を期待させた彼の責任だと思った。
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それで納得した。
でも...Aさんに会ったら?
Aさんには涼介さんがいないのに。
もう会えずにいて、しかも、婚約者と言う私が目の前にいると言うのに、
彼女は彼を想って自分の想いを消した。
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あの時に思い知らされた。
私の自分勝手な想いはお互いを傷つけるだけ。
Aさんにはやっぱり何一つ勝てない＿＿
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名無し53407号(プロフ) - 突然すいません。号泣しました。感動です。こんな素敵なお話を書いてくださってありがとうございますほんとに。泣 (2018年1月15日 22時) (
レス) id: 42ec7976c2 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 國松真優さん» コメントありがとうございます！ こんなお話でも泣いていただけてよかったです（笑） 応援よろしくお願いします！ (2016年6月13日 8時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - しおりさん» はじめまして。コメントありがとうございます！！ 号泣（笑） 一応、感動的なシーンではあったのでよかったです（笑） 嬉しいお言葉頂けて光栄です。 (2016年6月13日 8時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
國松真優(プロフ) - すごく号泣しました。これからも応援してます！ (2016年6月13日 0時) (レス) id: 9ea6e88dce (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - はじめまして！！ いま、1人で読んで号泣してます笑笑 こんなに泣いたのはじめてです！ この小説大好きです！ (2016年1月7日 5時) (レス) id: 531f270852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作成日時：2015年4月2日 19時
