661 ページ11
涼介さんといて私が楽しかったのは本当のことだし。
涼介さんが少しでも私のことを考えてくださったなら...。
私は...恋をしてよかったと、初恋が涼介さんでよかったと、少なくとも後悔はしてない。
・
・
・
・
私とAさんを重ねてみていたとしても...
それをわかりきった上で彼を好きになったんだから。
・
・
・
・
A『申し訳ありません。
婚約はなかったことにしてください。』
・
・
・
・
私との結婚をなかったことにしたからって涼介さんがAさんと戻れるなんて保証はない。
多分、きっと...この家柄では許されることではないと思う。
・
・
・
・
涼介「...え...今、なんて...」
深く頭を下げる。
私がどれだけ自分勝手なことをしているか...叱られるのは私だけじゃない。
涼介さんだって怒られてしまう。
・
・
・
・
A『ご迷惑をおかけします。
勝手なことを申しているのは承知です。』
胸が痛む...とはこういうこと....?
・
・
・
・
最後くらい笑顔でいたい。
A『涼介さんとは結婚できません。』
涼介「柊...」
A『これはお返しします。』
・
・
・
・
持っていた鞄から封筒を取り出し差し出す。
涼介「なんの金?」
A『指輪...すごく嬉しかったです。』
涼介「...なんで...』
・
・
・
・
A『あの日...私が取り消しました。』
今考えてみれば危ないことしてる。
このまま成立してたら指輪はまた買い直さなきゃいけなくなってた。
・
・
・
・
でも、こうなることは予想ついてたって言うのも...なんだか悲しい話だけど。
A『父には私から伝えます。
破談になってしまい、申し訳ありません。』
・
・
・
・
何か言いたげな顔してる。
でも、一言でも聞いたら泣いちゃいそうだから。
頭を下げて料亭から出る。
・
・
・
・
...あ。
A『涼介さんっ!』
涼介「...ん?」
・
・
・
・
A『私は...Aさんには敵いませんでした。
何もかも...私は彼女に勝るところがなかったです。』
・
・
・
1425人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し53407号(プロフ) - 突然すいません。号泣しました。感動です。こんな素敵なお話を書いてくださってありがとうございますほんとに。泣 (2018年1月15日 22時) (レス) id: 42ec7976c2 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 國松真優さん» コメントありがとうございます! こんなお話でも泣いていただけてよかったです(笑) 応援よろしくお願いします! (2016年6月13日 8時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - しおりさん» はじめまして。コメントありがとうございます!! 号泣(笑) 一応、感動的なシーンではあったのでよかったです(笑) 嬉しいお言葉頂けて光栄です。 (2016年6月13日 8時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
國松真優(プロフ) - すごく号泣しました。これからも応援してます! (2016年6月13日 0時) (レス) id: 9ea6e88dce (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - はじめまして!! いま、1人で読んで号泣してます笑笑 こんなに泣いたのはじめてです! この小説大好きです! (2016年1月7日 5時) (レス) id: 531f270852 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすみ | 作成日時:2015年4月2日 19時