◇ ページ37
「Aちゃん！」
『お待たせしました、すみません』
「待ってないから全然だいじょーぶ！」
行こう、ってさりげなく手を引かれて、
一つ一つの動作が年上だなぁ、って思う。
「電車に乗るの、大丈夫？」
『はい、相葉さんとなら』
「そう？なんか照れるなぁ」
えへへ、って笑う顔は少年みたいなのに、
すこし人の多い車内で座りやすいところに誘導して守ってくれるのは
とっても男らしいなぁって。
例にもれず、一日中いろんなところに連れて行ってくれた相葉さんのおかげて
とっても楽しくて。
『好きな人とはこうやって出かけるんですか？』
「え？...あ、うんまぁ」
『なら絶対大丈夫です、』
そこまで言って、
そもそも、そのデートの時間を奪ってるのが私、って気づいて、
『ごめんなさい、私と来ることになっちゃって、』
「いや、全然気にしないで！」
『今度ブーケプレゼントしますね、あ、相葉さん作ってみますか？』
「ほんと？何それめっちゃ嬉しいんだけど！」
って返事が返ってくるかと思ったら、
「ん...そうだね、」
って予想外の反応、
お花嫌い...ではないか、
多分私の作るブーケが相葉さんの趣味と合わないんだ...
『変なこと言ってごめんなさい...』
「いや、今のはこっちの問題だから！ブーケ今度教えて！」
『はい...』
「ほんとに気にしないで！」
ちょっと気まずくなるかなって思ったけど
相葉さんの人柄か、全くそんなことはなく。
気晴らしに、と言っていた言葉通り、
楽しい時間を過ごす。
『ふふ、相葉さんついてますよ(笑)』
「え、うそマジ？...あは、ほんとだ(笑)」
子供っぽいのか、大人っぽいのか
どちらも兼ね備えている相葉さんだからこそ、
こうやって人を楽しませることができるんだろう。
「気晴らしになった?」
『はい、とっても』
空がオレンジ色に染まるころ、
駅から家までの帰り道を二人で歩く。
心配だから、って家の前まで送ってもらって、
『ありがとうございました』
「楽しんでもらえてよかった」
そんな会話をしていた時だった。
「、ね、お店の前誰かいない？」
『え？』
相葉さんが指さす方には、確かに人がいた。
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ももねる(プロフ) - たまりんさん» はじめまして、読んでいただけてとても嬉しいです。楽しんでいただけるよう、精一杯頑張ります、よろしくお願いいたします。 (2020年5月5日 18時) (
レス) id: 783ca8666b (このIDを非表示/違反報告)
たまりん(プロフ) - はじめまして。 S Sさんが好きで、オススメ作品に上がっていたので読ませていただきました。それぞれの恋心が見え隠れして、続きが読みたいと思いました。更新楽しみにしております。 (2020年5月5日 9時) (レス) id: 73cb3c7af7 (このIDを非表示/違反報告)
ももねる(プロフ) - あやみさん» はじめまして、コメントありがとうございます！とても嬉しかったです、頑張ります(*´艸`*) (2020年4月29日 22時) (レス) id: 783ca8666b (このIDを非表示/違反報告)
あやみ(プロフ) - こんにちは！はじめまして。設定が面白くてこれからが楽しみです！ご自分のペースで頑張って下さい！ (2020年4月29日 13時) (レス) id: 640a7319d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももねる x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2020年4月28日 23時
