`･77･´ :smile 〜Ｓ〜 ページ32
＊
「ぅ…ん…」
Aが寝て、
ベッドの横で座ってた俺もいつの間にかうとうとしていたようで
苦しそうなAの声で目が覚めた
翔「A？」
「なんでもな…」
翔「くないね？どうした？」
Aの体調が悪化してるのは明らかで
目はうつろで充血してるし涙目で
唇は乾燥しててほっぺも真っ赤になってるし
見るからに辛くて苦しそうだ。
「寒い…」
カタカタ震えて縮こまっているのを見ると
一刻も早く解決してあげたくて
翔「分かった、毛布持ってくる。」
急いで取りに行こうとすると…
「っ、待って…」
ベッドから起き上がって
悲しそうな顔をして
うるんだ目で懇願するように俺を見る
翔「A…？」
「…っ！…あ
ごめ…なんでもな……」
自分の行動が自身でも思いがけないものだったらしく
目を見開いて困惑していて
翔「A…どうしたの？」
「なんでもな…」
翔「…」
まるで
何かに怯えているような、
そんな目をしながらふるふると首を横に振る
翔「…大丈夫だよ。どうした？」
Aを引き寄せて腕の中に包み込む。
強すぎない程度に背中をさすって
答えやすいように優しく語りかける。
「オレ暗いのがちょっとトラウマっていうか…
ひとりは…」
そういえば、潤に聞いたことがある。
『翔くん。』
『ん？』
『暗いところでAを一人にしちゃダメだよ。
何があっても翔くんが隣にいてあげてね。』
『…分かった。』
意味ありげに潤が言ってたのはこのことだったのか
理由はわからないけど
俺ができることなら何だってしたいと思う。
「あ、やっぱドア開けててくれるだけで大丈夫…」
翔「分かった、どこにも行かない。今は寝な？」
そっと寝かせて布団をかけた
ぶるぶるっと身震いをして首までぴっちり布団をひっぱってて
Aが寒がっていたことを思い出した
翔「えーっと…
ごめん、入る！」
毛布は物置部屋にしまってるけど
ここにいるってAと約束したし…
仕方ないよな！
翔「大丈夫、痛くない？」
「あったかい…」
ぴったりと体を寄せて俺の胸に顔を埋める
くぅ…可愛い…
「翔…」
翔「ん？まだ寒…」
「ありがとう」
へら…と笑った顔は熱のせいか少し幼く
初めて見たAの笑顔は
今まで見たどの表情より愛らしくて
胸が甘く締め付けられた
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怪し嵐(プロフ) - コメントありがとうございます！そうなんです！この話で松潤は金髪姫と赤王子を繋ぐ大事な存在なんです！ (＞∀＜＊)優潤をこれからもよろしくお願いします♪(笑) (2017年1月2日 22時) (
レス) id: c3560c009a (このIDを非表示/違反報告)
涙姫 - 松潤優しい… (2016年12月31日 14時) (レス) id: cb35e57486 (このIDを非表示/違反報告)
怪し嵐(プロフ) - ゆかりさん» コメありがとうございます！このお話での翔さんはよくTVで見る優等生キャラでだけど少し闇を抱えている…というような感じです！大好きと言っていただけてとても嬉しいです。また是非、コメントしてくださいね♪ (2016年7月29日 0時) (レス) id: c3560c009a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 翔ちゃん大好き愛してる (2016年7月29日 0時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありゃっしー | 作成日時：2016年7月25日 13時
