`･72･´ :脳内コンピュータ ページ27
＊
「…相変わらず遅刻魔だな、鬼女様は。」
「お前誰。」
「忘れたのかよ！斎藤隆也！
相変わらず人の名前覚えねーんだな!」
「どーでもいい事は覚えねぇ主義なんだよ。」
誰だ…？
名乗られても全く思い出せねぇんだけど
まあ喧嘩相手のことなんていちいち覚えてねーし…
ん。この会話が無駄だな
さっさと終わらせて帰るか
「まー、いいじゃんそういう細かいの
早く帰りてぇから巻きで頼むわ。」
「は、俺最初から負ける体かよ。
そうか…じゃ、遠慮なく。」
コイツが出してくるパンチは
ボクシングみたいな鋭いのというより
急所を狙ってくる剣道の突きみたいな
マトモにくらうとダメージでけーな。
マジめんどくせぇ……
「何のんきに考え事してんだ…よ！」
「…別に。
どうすれば時短になるかなって」
「何だよそれ…！
おい逃げずに攻撃して…こいよ！」
「掠りもしない奴がよく言う」
「オレは息切れもしてませんって…？
余裕ぶっこいてられんのも今のうちだ…ぜ！」
「お前…うるせぇ。静かに攻撃できねぇの？
頭に響くんだよな…」
「は⁉うるせぇ!
俺に指図するな…‼」
「黙れって言葉の意味、理解できねーの？
…痛い目見たら分かるのか？」
「っ、」
口の端が自然と上がる
自分でも分からないどっかのスイッチが入った気がした
喧嘩をするときに起こる
何もかも滅茶苦茶にしてしまいたいという破壊欲求
どっかの誰かがそのオレの姿を見て‶鬼女‶という名前を付けたらしい
あぁ…やっぱり
血が騒いでゾワッと毛が逆立った気がした
思考が瞬時に切り替わり
現在自分と相手に残っている体力と
それぞれがもつ元々のパワーから計算する
守るより攻撃…か
一挙一動確実に決めなきゃな。
ちらりと斎藤を見やると
目が合った瞬間ビクッと肩を震わせた
何だコイツ…ビビってんじゃねーか
あーあ、
…弱いもの苛めは趣味じゃねーんだがなぁ。
ブレザーを脱いで横に投げる
齋藤の目がそれを追う
視線が外れた瞬間
一気に近づいて懐に入る
齋藤がこっちを向いた時にはもう遅い。
無防備な脇腹に蹴りを入れて
ついでに顎に一発お見舞いしておく
「がはっ…」
「敵から目を反らすなんて
随分甘ったれた戦い方するんだな。」
「てめっ…」
「…あーお前、中三の時のあのガキか。」
気付いたと同時に
攻撃パターンも思い出した
さぁて…
今回はどう片付けてやろうか。
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怪し嵐(プロフ) - コメントありがとうございます！そうなんです！この話で松潤は金髪姫と赤王子を繋ぐ大事な存在なんです！ (＞∀＜＊)優潤をこれからもよろしくお願いします♪(笑) (2017年1月2日 22時) (
レス) id: c3560c009a (このIDを非表示/違反報告)
涙姫 - 松潤優しい… (2016年12月31日 14時) (レス) id: cb35e57486 (このIDを非表示/違反報告)
怪し嵐(プロフ) - ゆかりさん» コメありがとうございます！このお話での翔さんはよくTVで見る優等生キャラでだけど少し闇を抱えている…というような感じです！大好きと言っていただけてとても嬉しいです。また是非、コメントしてくださいね♪ (2016年7月29日 0時) (レス) id: c3560c009a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 翔ちゃん大好き愛してる (2016年7月29日 0時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありゃっしー | 作成日時：2016年7月25日 13時
