`･60･´ :気付かずに… 〜Ｓ〜 ページ15
＊
「ちょっとこっち来て。」
翔「…え？」
「早く。」
翔「あ、うん。」
わけがわからないまま
Aに言われた通り近寄る。
何？じっとしとけって
すっげー不安なんですけど…
Aがぐっと近づいてきて、
手を振り上げる。
…っ⁉
…すると。
ふわっと頭にタオルが掛けられて
Aがわしゃわしゃ拭き始めた。
翔「えっ、A！？」
「んぁ？あー、大丈夫。
ここに置いてただけでまだ使ってねーからきれい。」
翔「いや、そうじゃなくて…」
Aは拭くのに一生懸命で気づいてないけど
これほぼ抱きついてる状態だからね！？
…あー！
…すっげーぎゅってしてー。
「ん。大体いいんじゃね？終わり。」
翔「ねぇ、A。」
「ん？」
翔「Aって意外とダイタンなんだね。
そんなにぎゅってされてるとテレるんだけど…」
こんなこと言ったらツンデレなAだからきっと
顔を真っ赤にして怒るんだろうな。
でもそれが可愛いくて
素直じゃねーなって笑ったりしてさ…
とか思ってたのに。
「…え？(ｷｮﾄﾝ)」
抱きついたまんまの至近距離で
少しうるんでるまるい目が上目遣いで俺を映して。
「はっ…⁉ばっかじゃねーの！///
拭いてやっただけだろ…っ…⁉」
翔「ちょ、A!///」
Aがムキになって身を乗り出したから
お互いの顔のまでの距離、わずか数センチ。
「ぁ、ごめ…」
さっきよりさらに上目遣いになった
Aを見てしまったら、
もう思考は止まんなくて。
ヤバいですよこれは
ええ、非常に。
普段はあまり気にならない身長差とか
俺が貸したパーカーの袖を何回も折ってるところとか、
短パンから伸びる足が透き通るように白くて細いこととか、
体つきが俺と比べるとやっぱり華奢なんだとか、
いつもは考えてなかったことに気付かされて。
やっぱりAは女の子なんだなー…
って、そう思うと
何かいてもたってもいられなくなって
何だか胸がどきどきして仕方ない。
翔「A…俺…」
「ぶぇっくしょんっ！あ゛ぁ〜…」
あ゛ぁ〜って何だよ！
しかも一瞬すごい顔になったぞ！
んだよほんと…
「…んぁ？ごめん何て？」
翔「…ナンデモナイデス。」
あー、俺の初めての告白
こんな色気のないくしゃみに邪魔されるなんて
思ってもみなかったわ…
てかA風邪ひいたんじゃないの？
てかそうだ、なんで保健室のズボンは短パンなんだよ…
`･61･´ :黒いガラケー 〜Ｓ〜→←`･59･´ :足音は…
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怪し嵐(プロフ) - コメントありがとうございます！そうなんです！この話で松潤は金髪姫と赤王子を繋ぐ大事な存在なんです！ (＞∀＜＊)優潤をこれからもよろしくお願いします♪(笑) (2017年1月2日 22時) (
レス) id: c3560c009a (このIDを非表示/違反報告)
涙姫 - 松潤優しい… (2016年12月31日 14時) (レス) id: cb35e57486 (このIDを非表示/違反報告)
怪し嵐(プロフ) - ゆかりさん» コメありがとうございます！このお話での翔さんはよくTVで見る優等生キャラでだけど少し闇を抱えている…というような感じです！大好きと言っていただけてとても嬉しいです。また是非、コメントしてくださいね♪ (2016年7月29日 0時) (レス) id: c3560c009a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 翔ちゃん大好き愛してる (2016年7月29日 0時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありゃっしー | 作成日時：2016年7月25日 13時
