930 ページ30
・
・
・
相当やりたくないのか文句を垂れた涼介が仕方なしにクローゼットを開けた｡
涼介｢この辺捨ててもバレねえっしょ｡｣
A｢勝手に捨てちゃダメでしょ｡(笑)｣
ハンガーにかかった沢山のお洋服はまだそのままで｡
･
･
･
･
A｢じゃあ涼介その服しまってね｡私こっちやるから｡｣
涼介｢はーい…テキトーでいっかぁ｡｣
なんて､最初は黙ってやっていたけど｡
涼介｢ああー！あいつの頼みをタダで聞いてるのが気に食わねえ…！請求しようにもできねえしなあ｡｣
･
･
･
･
A｢お姉さん､何してる人なの？」
涼介｢なんで？」
荷造りは終わったのかパタンと、クローゼットを閉じた｡
A｢だって､もうずっと海外暮らしの予定なんでしょう？」
･
･
･
･
涼介｢母さんの所で働いてる｡社長にでもなりたいんじゃない？知らねえけど｡｣
ああそうか…お母さんもフランスにいるんだもんね｡
涼介だって別れてた間は向こうにいたわけだし｡
涼介｢社長にしてやるって言われても俺は絶対嫌だね｡｣
･
･
･
･
A｢じゃあ涼介は…何を目指してるの…？」
涼介｢…え？」
絡んだ視線が宙を彷徨う｡
…触れちゃいけなかったかな｡
･
･
･
･
何を目指してるって……もう涼介は企業に内定貰えてるんだし｡
ただ｡
あの草臥れたように柔らかい表紙も｡
変色して黄ばんだページも｡
･
･
･
･
A｢あの部屋にあった本は全部涼介のでしょ？」
涼介｢…読めって言われたから目通しただけだけどね｡｣
相当読み込んであったように見えたけど…
涼介｢家出するような手のかかる息子だからさ､多分ハナから俺に期待なんてしてねえよ｡｣
･
･
･
･
涼介｢それでも……俺は…｡｣
･
･
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3035人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あすみ(プロフ) - なっちゃんオレンジさん» コメントありがとうございます！ 確かにそうなんですよね（笑） 4年のところを3年で卒業できる編入制度のある大学だということにしてます勝手に。（笑） (2017年12月20日 19時) (
レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃんオレンジ - 凄く今更ですが、大学って途中から入れるんですかね…？留年とか無かったのかなと、気になりました。でも、小説ですもんね…（笑）これからも応援してます！ (2017年12月16日 20時) (レス) id: cc1716489b (このIDを非表示/違反報告)
ﾐﾉﾘ(プロフ) - ありがとうございます(泣) (2017年11月1日 17時) (レス) id: ba02f05494 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ﾐﾉﾘさん» そうですよね！わかりました。こんなお話でよければ私は大丈夫です！ (2017年11月1日 17時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
ﾐﾉﾘ(プロフ) - ドラマの脚本なので、山田さんの名前も、有岡さんも知念さんも変えることになると思います。こうなると、名前がほぼ変わることになりますね、ごめんなさい (2017年10月31日 23時) (レス) id: ba02f05494 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あすみ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時：2017年8月16日 9時
