私と先生の秘密。2 (ページ45)

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95時間目。ページ45

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6時10分くらい前になったらひーくんが帰ってきて

『すぐ着替えてくる』

と言って本当にすぐ出てきたと思ったら

「え、どうしたのひーくんその格好」

まさかのビシッとスーツで決めていて

髪の毛もかっこよくオールバック。

しかも今着てるそのスーツは

今まで見たことない新しく下ろしたばかりのスーツのよう。

だって、見たことないんだもんそのスーツ。

『Aもおしゃれしてるんだから
俺もこれくらいしないと釣り合わないでしょ？』

まさか今日のために新しいの買ったの？

いや、私そこまで着飾ってないよ。

ずっと持ってたやつで頑張っちゃったよ。

「そんなにいいお店行くなら
私もうちょっと違う服に着替えようかな」

と言うと

『大丈夫大丈夫
さて、そろそろ行きますか？』

すると、スッと手を差し出されて手を繋がれる。

いつもならここまでジェントルマンなことしないのに

なんかおかしい、むしろちょっとやりすぎ

って思ってるけど

特別って言ってたし、まぁ…今日くらい

なんてこの時は思ってたけど

お兄ちゃんが言ってた"特別"と

ひーくんのやりすぎなくらいの"特別扱い"

この意味が分かるまで

あと2時間くらいかかる私は

どこまでも鈍感な女で、世界一幸せ者。

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