私と先生の秘密。2 (ページ38)

今日:12 hit、昨日:18 hit、合計:132,904 hit

88時間目。ページ38

.

それから本当に毎日毎晩ご飯を食べに来たひーくん。

「お前、そろそろうちに住めば？」

毎日来るひーくんに、ある日お兄ちゃんがそう言うと

『住んだら意味なくね？』

と。

「は、意味分かんねぇんだけど」

確かに。

それは私もよく分からない。

2人の会話に参加することなく

黙々と会話を聞きながらご飯を食べていると

『一緒に住むことは幸せなことだけど
別々に住んでて毎日通うことに意味があるじゃん
今日この仕事終わったらAのご飯食べに家行ける！
ってゆうのがモチベーションなんじゃん
それがよくね？』

……なるほど、そうゆうことか。

なんとなく言いたいことは分かったかも。

でもお兄ちゃんは

「全然よくないんだけど」

『いやなんでだよ』

全く理解できないようで

全然よくないと連呼している。

『翔太にはこのよさが分からないなんて
損してると思うけどな～俺は』

「なんか分かんないけどめっちゃムカつく」

この2人の会話ってずっと聞いてられるなぁ笑

私より年上？って思うことがよくあるけど

お兄ちゃんとひーくんでもどっちが上？

ってなること多いし

本当に漫才みたいになる時もあるし

「飽きないなぁ…」

「『え？』」

「え、何？」

2人の声が重なって

しかも2人ともこっち見てるし…

『飽きないって何が？』

「え、いや、2人の会話が面白くて」

「バカにしてんだろ絶対」

「してないよ！
単純に漫才みたいで面白い時があるなぁって
聞いてて飽きないくらい掛け合いがすごいし…」

『漫才はしてないけどな？笑』

「いや、それくらい！それくらいばっちりハマってるの！」

「あんまり嬉しくないんだけど」

『でもそれでAが笑顔になれるならいいや』

「いやお前甘すぎだろ」

「もうそうゆうのが面白いんだって笑」

「全然よくない！」

『それしか言わねぇじゃん笑』

これが毎日だから

美味しい夜ご飯作って待ってるのも

全然苦じゃない理由の一つなんだけどなぁ

なんて、ひーくんには内緒です笑

.