84時間目。 ページ34
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3年生ってこんなに忙しいの？
ってくらい、進路について聞かれるし
テストはあるし
なんか知らないけど提出物ばっかりだし
帰る頃にはもうヘトヘト…
「随分とお疲れですね」
「…逆に目黒くんはなんでそんなに涼しい顔してるの」
同じ分だけ忙しいはずなのに。
私の横にいる彼はいつも通りのんびりしてる。
「だって俺、受験すぐそこじゃないし」
「いや、それでもやることはみんな同じでしょ？」
「分かってないなぁ〜
俺はみんなと時期がズレてるって言ったじゃん」
「逆に言ったら私達が少しゆっくりできる頃に
忙しいってことじゃないの？」
「まぁそれはあるけど
そもそもアメリカって勉強そこまで関係ねぇから
俺が行くところはなのかもしれないけど」
なにそれ…なにそれなにそれ…！
「じゃあもう目黒くんと一緒に帰れないし
勉強もできないし何もできない
私だけ忙しいなんて目黒くんに迷惑じゃん」
勉強会しようとか言ってたけど
そんなに関係ないならいらないじゃん
帰りだって私が残るかもしれないから
目黒くんには先帰ってもらおう。
「いや、あの、Aさん？
何を考えてるか知らないけど
俺はAちゃんの隣にいないと殺されるからね？
それだけ分かってもらっていいっすか？」
「ひーくんにも言うもん
目黒くん忙しくないから私のために迷惑かけたくないって」
「いや…多分あんまり効果ないんじゃ…」
「どうしてよ」
「どうしてって言われてもなぁ…」
なんだかイライラしてきた。
きっと毎日忙しいからだ。
だからストレスが溜まってるんだ。
あ〜もう、どうしよう泣きそう…
「とりあえず今日は残らずに早めに家帰った方がいいよ
先生早く帰ってくると思うし」
「なんでそんなの分かるのよ」
「だから俺に連絡来るんだって」
誰にどんな連絡してるのよ…
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作者名：なっちゃん | 作成日時：2021年2月18日 12時
