私と先生の秘密。2 (ページ28)

今日:13 hit、昨日:18 hit、合計:132,905 hit

78時間目。ページ28

.

目が覚めると、自分の部屋の天井が目に入る。

あ…ひーくんが帰ってきてベッドに運んでくれたんだ…

熱はきっとまだ下がってない。

ふわふわした感覚がまだあって

動かない頭でいろいろ考えていると

ゆっくり部屋のドアが開く。

『A、分かる？大丈夫？』

ひーくんが必死な顔して私の顔を覗きこむ。

デジャヴ…

『階段のところでうずくまってるからまじで焦った
下に降りようとしてたの？』

声が上手く出ず、小さく頷くと

『そっかそっか、部屋に飲み物なかったから
飲み物なくなっちゃって取りに行こうと思ったんだ』

うん、そうだよひーくん

私喉乾いてるの

だから飲み物飲みたいんだよ？

何か飲むものほしいなぁ…

なんて思いながらひーくんの顔をじっと見ていると

『はい、スポドリ持ってきたから水分取ろ？
いっぱい飲んで熱下げなきゃね
明日から3年生なんだから休みたくないでしょ？』

ひーくんは何でもわかってる。

休みたくないから早く熱下げたい。

でも治るかな…私頑張るから治りますように。

ひーくんから飲み物を受け取って

思ったよりたくさん飲めて頭撫でてもらって

熱もたまには悪くないな

なんて思っていると

『今日泊まって看病したいんだけど
ちょっとだけ仕事残ってるからどうしよう…』

そうだよね

ひーくんも忙しいと思うからお家帰った方がいいよ。

そんなこと本当は思ってないし

帰ってほしくないけど

わがままは言ってられない。

『いいや、Aの看病しながら合間にやれば
なんとかなると思うし
そんなに残ってないから大丈夫っしょ』

なんと私の部屋で仕事やりながら看病してくれるらしく

私が寝てる間にパソコン取って来るねって言ってくれて

ぽんぽんと頭を撫でられる。

すると不思議と眠気が襲ってきて

気がついたら眠っていた。

.