私と先生の秘密。2 (ページ13)

今日:6 hit、昨日:18 hit、合計:132,898 hit

63時間目。ページ13

.

ひーくんの仕事が落ち着かないまま

私たちもテスト期間に入ってしまった。

まぁ、テストが終わらないと落ち着かないんだろうけど…

「ねぇAちゃん、ここ教えてほしいんだけど…」

「あ、ここはねぇ～」

今日も進路相談室で目黒くんと一緒になってしまい

1問だけどうしても分からないからと質問されてる。

「おぉ！やべぇめっちゃ分かりやすいじゃん！」

「私でよければいつでも笑」

「めっちゃ助かった！
あ、邪魔してごめんね、じゃあまたね」

「うん、ばいばい」

本当は残っちゃいけないんだけど

ちょっとだけって無理言って開けてもらった。

そろそろ帰ろうかな

と帰る準備していると

『なんでここにいるの？』

ドアが開いたと思ったらそこに立っていたのはひーくん。

「あ、ひーくん
10分だけって言って無理言って開けてもらっちゃった
でももう帰るよ、知りたかったことも確認できたし」

するとひーくんが

『テスト期間中は家でしなきゃダメじゃん』

と少し怒っている感じで…

「あ、うん…ごめんね？
でも進路のことでどうしてもすぐ知りたくて…
もう帰るから鍵返してくるね」

『……目黒と2人になるなって言ったのに
ここでコソコソ会ってるくせに』

「え……？」

見てたの…？

てか2人になりたくてなったわけじゃないし

しかも2～3分だけのことなのに…

「違う！違うよひーくん！
あれは目黒くんがたまたま来て
分からない問題があるからって1問だけ教えてて…」

『1問だけのためにわざわざ？そんなことするかな
Aのこと探してきてたんじゃない？』

「だから、進路のことで目黒くんもこの部屋使ってるから
それで来ただけなの！嘘じゃない、ほんとだよ？」

『……とにかく、テスト期間中は居残りダメだから
早く帰らなきゃだめだから、鍵は俺が返しとくから』

……ひーくん…なんで…？

どうしてそんなに怒るの…？

これが私とひーくんの、初めての喧嘩。

.