62時間目。 ページ12
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「ノートありがとう、助かった」
さっき貸したノートを返しに
わざわざ進路相談室まで来てくれた目黒くん。
「あぁ、いいのに明日でも」
「明日になったら持ってくるの忘れちゃいそうだし。
それに、俺も今後のことちょっと考えたかったし？」
そっか、目黒くんやっぱり進学先考えてるんだ。
「そう？ついでならいいんだけど」
「そのついでにAちゃんとも話せるし
一石二鳥どころか三鳥だけどね笑」
目黒くんは本当に口が上手い。
それは初めて話した時から思ってることだけど
それが悪い気になったことはない。
「今後のことって、進路迷ってるとか？」
「ん〜迷ってはいないんだけど…
まぁ、最終目標にいくまでにもいろいろ道があるじゃん？
どういこうこうかなぁとは考えてるかな？」
私が思ってるよりも
すごいところに行こうとしてるのかな？
「でも、最終目標が決まってるなら
狙いやすいところとゆうか、すぐに行動に移せるところから
やっていくのも一歩でも進めるにはいいと思うけどなぁ」
私の個人的な意見でよかったら
ちょっとはアドバイスできるかもだし。
すると目黒くんは
「…じゃあ、そうしてみよっかな」
「うん、一歩でも進展ある方がやりがいあるもんね！」
「何か困ったことがあったら
Aちゃんの意見も聞いてみることにする
あ、ごめん俺これから用あるから先帰るわ」
「私でよかったらいつでも。
気をつけて帰ってね、ばいばい」
「また明日」
人に相談されたことなんてあまりなかった私にとって
アドバイスしたことで決断の背中を押せたことが
ちょっとだけ嬉しかったりして。
「今日はここまでにして帰ろっかな」
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作者名：なっちゃん | 作成日時：2021年2月18日 12時
