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61時間目。 ページ11
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そんなひーくんと私がすれ違ってる時間に対して
ちょっとずつ目黒くんと話す時間が増えてきた。
「Aちゃん、ちょっと数学のノート見せてくれない？
後半ノートとれてなくてさぁ…」
「あ、全然いいよ！
でも見にくくないかなぁ？自分が分かればいいやと思って
適当になっちゃってるかもだけどそれでもよければ」
「いやいや、めちゃめちゃ分かりやすいじゃん！
ノートとるの上手いんだね」
「そんなことないよ笑 普通だよ？」
「こんなに上手にノートとれる人が隣の席なら
俺寝ててもノートに困らないかも笑」
「あえてとらないなら貸さないから〜」
なんて冗談も言い合えるくらい。
最近ひーくんと電話もできてなかったから
なんだか男の人とちゃんと話すの久しぶりで
ちょっとだけ楽しくなってる自分がいる。
目黒くん、最初は私たちの関係を知られてやばいかも
なんて疑ってたけど
やっぱりそんなことなくていい人なのかも。
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作者名：なっちゃん | 作成日時：2021年2月18日 12時
