松本家の2人のパパ (ページ30)

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熱のせい:M ページ30

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ピンポーンピンポーン

2回鳴らすと反応がない

やっぱり起きられないほど体調が悪いのかも

そう思い、何気なく取っ手に手をかける

と、鍵が閉まっておらずドアが開く

M「翔さーん？入りますよ…？」

返事もない

一気に心配が高まり中へと入る

あ、もちろん鍵は内側からかけた

M「翔さん？」

リビングには誰もいない

寝室で寝てて気づかなかったのかな？

そーっとドアを開けると

ベッドで横になる翔さんの姿

よかった、寝てただけか

M「翔さん…？大丈夫ですか？」

声をかけるとゆっくりと瞼が開けられる

S「松本…さん…？」

そう返事をしてくれた

…かと思えば、状況を把握したのかパッと上半身を起こし

S「えっ!?松本さん!?」

M「すみません、インターホン鳴らしたんですが返事がなくて
鍵が開いてたのでお邪魔しました
鍵かけないなんて不用心ですよ？」

S「あ…っ、すみません…あの、ごめんなさい
仕事…急がせちゃいました…よね？」

熱のせいなのか、潤んだ目でこちらを見てくる

やばい…不謹慎ながら可愛い…///

M「いや…全然大丈夫です！
長引くような仕事じゃなかったですし
それに、翔さん1人なんて大変かなって」

S「ありがとうございます…熱は高くないんですが
ダルさがあるので動くのが辛くて…」

M「そうですよね、大丈夫です、寝ててくださいね？
…それにしても、部屋がかなり荒れてますが…」

リビングを見て思った

書類とか衣類とかいろいろ散らかってるとゆうか

山になってるとゆうか…

S「あぁ…昨日帰ってきてから片付けしてて
ほら、引っ越すなら早めにやらなきゃなと思って
ちょっとやってたんですけどね笑
分類してたらあんなことに…笑」

あ、そうゆうこと笑

なら仕方ないか…とはならないくらい散らかってるけど

頑張ってたってことで笑

M「そうだ、翔さんキッチン借りていいですか？
簡単に食べられるもの作ろうと思って
お粥でいいですか？」

S「でも…いいんですか？子供達のお迎えもあるのに…」

M「翔さんが食べ終わって寝たら迎えに行きますから
心配しないでください」

そう言って部屋を出て、翔さんのために

あ、翔さんのため”だけ”にお粥を作ることに

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