私はあなたと愛を知る (ページ44)

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え、この後って仕事…

岩「あぁ、この後の仕事でしょ？
マネージャーから連絡あって少し遅らせるみたいだから
夕方からになったんだよね
だからそれまででよかったら空いてる」

『……お仕事の合間にいいんですか？』

岩「もちろん、Aちゃんからの誘いなんて
俺に断る理由なくない？」

それから仕事も終わり

楽屋には私と岩本さんの二人きりに。

岩「ここじゃあれだし、場所移す？」

確かに、楽屋にずっといるのも不自然だよね。

楽屋でずっとはいられないし…でも…どこに？

こんな昼間にアイドルと2人なんて

人目のつくところに行けるわけもないし

かといってどこがいいかも浮かばない。

すると岩本さんが

岩「あの…さ、もしAちゃんがよかったら
俺の家そんなにとおくないから…どう？」

いや、その方が問題なんじゃ…

岩「今、俺の家の方が問題あるって思ってるでしょ

バレてる…

いろいろ考えつつも

他に行く場所もないしそうすることに。

『でも、本当にいいんですか？もし撮られたら…』

岩「大丈夫、ちゃんとセキュリティーもしっかりしてるし。
まぁ…ちょっと一緒に入るのはあれだから
俺は先に裏口から入ってAちゃんは時間差で前から
って感じにはなるけど…」

緊張は増えるけど、今回はその方がいいのかも。

『すみません、じゃあお言葉に甘えます』

と、岩本さんのお家にお邪魔することになったんだけど…

『一緒に行くなら意味ないのでは…』

岩「でも別々に行くのも違うじゃん
それに心配だし、俺車で来てるんだからいいじゃん」

『ま、まぁ……』

てっきり別で行くのかなと思ってたら

車で来てるからと一緒に向かうことになったのだけど

時差で別々の入り口から入るんだったら

一緒に行っちゃ意味ないじゃんと思うけど…

それはダメだと許してもらえず…

『じゃあせめて手前で下ろしてくださいね？
じゃないと本当に意味ないですもん』

一緒にいるところを撮られたらまずいのに

駐車場にまで行くと意味がないし。

岩「う〜ん…
分かったけど…心配だからすぐ横のコンビニでいい？
迷わないかなとかの心配もあるけど
変な人に絡まれたらするといけないから」

そんなことないと思うなんて思った気持ちは

岩本さんの優しさを無駄にしないために

グッと堪えて我慢。

そうこうしてるとお家の近くになったみたい。

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