私はあなたと愛を知る (ページ21)

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岩本さんと別れて

明美さんを探すために歩いていると

向「あ、Aちゃんやん！お疲れ様〜」

横の部屋から向井さんが顔を出していた。

『向井さん、お疲れ様です
あの、すみません、明美さん見かけなかったですか？』

向「明美さん？明美さんならここの部屋おるで？呼ぼか？」

『いえ！ちょっと声かけたいだけなので
私から行きます、ありがとうございます！』

向井さんに言われた通り部屋へ入ると

奥で作業をしてる明美さんを発見。

『明美さん、すみません抜けちゃって
只今戻りました、ご迷惑おかけしました！』

明「あれっ、もう戻ってきたの？
っ、すごいグルグル巻きにされてるじゃん！」

『ちょっとだけ大袈裟にされてますけど…笑
でも、少しだけ不自由なので
ご迷惑かけるかもしれないですけど…』

明「そんなの全然大丈夫！
あ、そういえばさっき岩本くんが探してたけど、会えた？」

『はい！戻ってきてすぐにお会いしました』

するとニヤニヤし始める明美さん。

嫌な予感…

『な、何か…？』

明「まだひーくんって呼んでとは言われてない？」

はぁ…やっぱりそっちに…

『言われてないですし言われることないと思います』

呆れながら言えば

明「なぁんだ、もう言われてるかと思ったのに〜」

楽しみがなくなった子供みたいに

机にダラ〜ンと寝そべってしまい

どうしたらいいのか分からなくなり

『そんなことより、私このあと何すれば？』

と聞くと

明「あぁ、このあとは1時から衣装合わせだから
それまではゆっくりしてて大丈夫だよ
それか衣装合わせの準備するんだったら
突き当たりの部屋に置いてあるから
確認してても大丈夫だし、時間までは自由にしてて」

なんともゆるい1日…

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