漆黒の向こう側 (ページ6)

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岩本side

今日は目黒の調子がいい。

朝から阿部と2人で、食器洗ってソファでくつろいでる。

そんなよくある光景ですら

調子がいいと言ってしまうくらい

目黒の心と体力はかなり落ちてしまった。

阿「めめ、お昼は何が食べたい？
さすがに作れないから、俺買ってくるよ？」

阿部がそう聞いているのを

隣の部屋でトレーニングしながら盗み聞き。

目「…阿部ちゃんの…チャーハン…」

阿「えっ、俺の!?」

目黒が指定したのはまさかの阿部が作るチャーハンで

阿部も言われると思ってないからめちゃめちゃ驚いてる。

目「そしたら阿部ちゃん…出かけなくていいし…
俺、食べたい…」

目黒に食べたいなんて言われて

断る理由ないだろうけど

首を傾げてちょっとだけ悩んでる阿部。

…佐久間がいたら警察が動いてるな笑

阿「ん～めめが食べたいって言うならいいけど…
本当にそれでいいの？
あ、いや、全然作るし嬉しいんだけどね？」

さて、俺もそろそろトレーニングやめて

2人のところ行こうかとドアを開ける

『いいじゃん、俺も阿部のチャーハン食べたい』

阿「うわっ!?急に入って来たらびっくりするじゃん！」

そんなに驚くぐらい

ひっそり入ったつもりなかったんだけど…

なんて思いながら

『野菜はだてさんがたくさん常備してるんだし
目黒が言ったように阿部も出て行く必要ないし
目黒と俺は阿部のチャーハンが食べたい
これ以上作らない理由ってないと思うけど？』

すると阿部は

阿「そんなに言うんなら…よしっ！やるか！」

ついにやる気になったみたいで、横にいる目黒も

どことなく頬が緩んで微笑んでいた。

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