漆黒の向こう側 (ページ17)

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ラ「しょっぴー、しょっぴー！」

『んぅ…っ、』

呼ばれる声で目が覚めて目を擦ると

ラ「あ！しょっぴーやっと起きた！
めめがおやつの時間なのに全然起きないからって
心配してたんだよ？」

あいつ…ほんとに起きたんだ…

『目黒は…？』

隣を見ると、目黒が寝てたはずの布団には毛布だけ。

ラ「向こうでおやつ食べるの待ってるよ？」

『え、待ってる？』

ラ「しょっぴーと一緒に食べるって
先に食べようって言ったのに食べてくれないの
だから早くこっち来てよ～」

いや、先に食べればいいじゃん。

なんで俺待ち？

ラウールに急かされてリビングに行くと

本当にソファに座って待ってる目黒の姿がある。

机の上にはおやつと飲み物があるのに、手付かず。

ラ「めめ～しょっぴー起きたからおやつ食べよ～」

目「……しょっぴー、疲れてた…？ごめん、起こして…」

なんだか少しだけしょんぼりしてるけど

どっちかと言えば目黒にじゃなくて

ラウールに起こされたんだけど…笑

『いや、目黒起きたのに気づかなくて寝ちゃってただけだから』

すると奥から涼太がやってきて

宮「ほら、翔太の分も用意できてるから座って？」

涼太の手に持ってるのは大量の…

『駄菓…子？』

ラ「前にめめとお散歩がてら近所の駄菓子屋さん行ったの
んでそこで買ってた駄菓子がまだあったのと
この前買ったお菓子が余ってたから今日のおやつは駄菓子！」

目「しょっぴー…グミあるよ…？」

しかも大量にな。

『…これ全部俺のな』

宮「翔太、大人気ないよ」

ラ「僕も食べたーい！」

目覚めがあまりよくない俺だけど

今日のお昼寝の目覚めのうるささは

なんだか心地よくて好きだなって思った時間だった。

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