1020 ページ20
・
・
・
A「…これ。」
全然元気あるじゃない!と言いたくなるほど強い力で布団を離さない涼介だった。
ぐぐぐ…っと私も負けじと引っ張っていた手がふと止まる。
A「涼介…」
・
・
・
・
全然気づかなかった。
キラ、と窓から差し込む光に丁度反射して輝く薬指。
涼介「ん?」
A「いつ…?」
・
・
・
・
涼介「ああ、昨日?」
なんで当事者がクエスチョンマークで返されるのかわからないけど。
ふふ、と笑う涼介が起き上がった。
A「うそ…覚えてない。」
・
・
・
・
涼介「そりゃそうだろうねえ?」
ベッドの上で胡座をかいて座った涼介がクスクスと楽しそうに笑う。
混乱してパニックになりつつある私はとりあえず左手にはめられた指輪を眺めた。
涼介「だってA寝ちゃうんだもん。」
・
・
・
・
A「えっ…」
だってこれ、…ふつうに…
そんな大事な時に、寝た、!
いやでも、起こしてよ!なんて寝ちゃった私が言うものじゃないか。
・
・
・
・
A「あの、これは……この指輪って…」
涼介「エンゲージリング。」
…ですよね…!そんな大事なもの貰った記憶がないなんて。
一生に一度の重大なことだったのに…
・
・
・
・
A「ごめんなさい…」
涼介「…その言葉は聞きたくないな。」
一瞬黙った涼介が眉を寄せて顔を背けた。
ごめんなさいって、嫌だとか、断る意味じゃなくて…
・
・
・
・
A「え、あ…えっと、」
涼介「Aに隣にいてほしい。」
顔も洗ってないし、寝起きのこんなにボサボサした頭じゃなくて。
本当は、理想はもっと貴方に似合った姿で聞きたかったんだけど、そんなことはもうどうでもよくて。
・
・
・
・
・
・
・
・
涼介「俺と結婚してください。」
・
・
・
・
・
・
・
3454人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(名前)ほのか(プロフ) - 何回も読んでしまいました!!続編を読みたいです!続きを書いてもらえたら嬉しいです!! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 05b75f334f (このIDを非表示/違反報告)
rooose - すごく面白くて何回も何回も最初から読み直してます(T_T)!番外編など続きが読みたいです(T_T) (2018年6月10日 9時) (レス) id: 27a91521b6 (このIDを非表示/違反報告)
アスパラ - 毎日毎日帰ってきて読むのが楽しみで仕方がなかったです!嫌なことがあっても、この作品を読んでいつもキュンキュンしていて、嫌なことも忘れていました!本当にありがとうございま (2018年4月23日 21時) (レス) id: f7957228ff (このIDを非表示/違反報告)
山田華怜 - すごく面白かったです!! 3日で全部読みました(笑) できれば続編作ってほしいですっ (2018年4月3日 13時) (レス) id: 64fbe7ebd3 (このIDを非表示/違反報告)
のん - できればの話なんですか、式の事とか、新婚生活の話などを読みたいです!続編希望します!! (2018年3月29日 21時) (レス) id: 3788a9712e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2018年3月11日 10時