同棲してます、。 Vol.19 Ryosuke

1002 *You* ページ2

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｢今日来るの遅かったんじゃない？どうしたの？」


A｢…すいません｡｣


｢別に遅刻じゃないから謝らなくてもいいんだけど｡｣


今朝はいつにも増してぼーっとしてたから､出社時刻がいつもより遅かった｡

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自分が担当した特集の撮影を見学させてもらえるということで､

今日は会社に寄ったらすぐ先輩にその撮影場所に連れてこられたんだけど｡


顔の小さな綺麗なモデルさんがたくさんいるからちょっと落ち着かないっていうか｡


カメラのシャッター音があちらこちらで聞こえる｡

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｢これ終わったら早めのランチ行こうよ｡｣


A｢あっ､いいですね！」


もともと午前中だけの見学の予定だからお昼頃には戻れるだろう｡


誘ってくれた人と軽くお話をしてからその場を後にした｡

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勤め先から結構離れたところまで来たから､この辺のお店は初めてで｡


どんなお店があってどのお店がいいのかなんてのは全然わからない｡


それなのにあそこがいいと思う！と先輩は迷いなしに進んで行く｡


その後を追いかけて、ピザ屋さんに来た｡

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運ばれて来た思ってたより大きなマルゲリータに驚いた｡


A｢美味しそうですね｡｣


｢ここに決めてよかったー！」


目の前の先輩は伸びるチーズに苦戦していたけど｡

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疎らだった店内がだんだんと混んで来たのでそろそろ帰ろうと席を立つ｡


ここは私が！と謎の男気を見せてくれた先輩にピザはご馳走になった｡


外へ出たらちょうどお昼時の時間だった｡


サラリーマンやOLさんが目の前を行き来する｡

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｢仕事溜まってるんだった…｣


A｢急いで戻らないとですね｡｣


項垂れて戻りたくなさそうな先輩の携帯が鳴る｡


ごめん会社からだ､と手を合わせて路地裏に消えて行った｡

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ピザ屋さんから少し外れたところで先輩を待っていると､人に紛れて見落としそうだったけれど｡


見覚えのある背丈とスーツに妙な胸騒ぎがした｡


目の前を横切った､女の人を連れて道路を挟んだ向かい側の歩道を歩く､


A｢りょう､すけ…｣

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