たまらない ページ31
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おそるおそる顔を上げると、ふわりと微笑む和。
「お、怒ってない…の…？」
和「怒ってないよ。…ごめん、謝らせたかったわけでも泣かせたかったわけでもなくて…
ちょっと意地悪しすぎたね。」
気が緩んで、思わずこぼれ落ちた涙を
親指で優しくすくい取ってくれた
和「…でも、嫉妬はしたけどね？」
んふふ、って笑いながら
さらっとそんなことを言えてしまう和は
…やっぱり、少しずるい。
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和「そろそろ部屋入ろっか。」
ぎゅうって抱きしめられたまま、
引きづられるようにして部屋へ向かう
…私は大きなぬいぐるみか。
リビングにたどり着くと、
2人同時にソファに倒れこんだ
倒れ込んだ、というより私は押し倒された、になる
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油断するとすぐに彼の瞳は私を捕まえる
この空気は…少しキケン
…話題を変えなきゃ。
.
「あっ…のさ、和と連絡とる手段が欲しい…な、」
和「ん？…ああ、そうか。ちょっと待ってて」
よいしょ、と体を起こすと足早に寝室に向かう和
…え、連絡手段あるの？
少し前までぬいぐるみだったのに…
和「ん、おまたせ。」
「ねぇ、いつのまにそんなの…」
和の手には、黒色のスマートフォン。
和「…ふふ、ひみつ。ほら、Aの貸して？」
「もう…ずるい。」
連絡がとれるようになるなら、
本当はなんだっていいんだけどね(笑)
スマホのロックを解除しようとしたとき、
ディスプレイに "翔さん" の文字が表示されて
スマホがブルブルと震えだした
「電話…」
和のほうにちらっと目線をやると
私のスマホ画面を見つめていた和がゆっくりと
顔を上げた
和「…やっぱ後にする」
「え？」
和「電話、出ないで…？」
上目遣いで、ねだるような声色
ふと、子犬のぬいぐるみを思い出してしまう子犬感
あざとさ全開だけど…拒否できない
男のくせにかわいい…なんて思ってたら
和「…今は、俺だけを見て。」
急に、男の人の顔。
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和「今度は、俺がAを独り占めする番でしょ？」
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moka - こんにちは！毎回更新楽しみに読ませてもらってます！！カズの登場楽しみです(^o^)翔さんにもドキドキ・・・ (2019年5月21日 15時) (
レス) id: d4d0146043 (このIDを非表示/違反報告)
ようちん(プロフ) - 最後、消えていなくなるなんて事はないですよね！ぬいぐるみから人間になるがいいですね〜！ファンタジーなら結ばれそうですね！ふわふわ可愛いからこのお話好きです。これからもヨロシクね！(*^^*) (2019年4月6日 18時) (レス) id: 1b12d1d40f (このIDを非表示/違反報告)
ようちん(プロフ) - 甘々のカズで大丈夫ですよ！(*^^*) (2019年4月6日 18時) (レス) id: 1b12d1d40f (このIDを非表示/違反報告)
紗頼*(プロフ) - 饅頭さん» ありがとうございます！参考になれば嬉しいです(/ _ ; ) 早めに更新できるように頑張ります！ (2019年4月6日 13時) (レス) id: 6c67a59d66 (このIDを非表示/違反報告)
饅頭 - ここまで読んでます！私も最後小説を作り始めて、参考にさせて頂きます！次の更新も楽しみにしています(´ω`) (2019年4月3日 23時) (レス) id: e5d6886458 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗頼* | 作成日時：2019年3月27日 12時
