思い出せなくなるその日まで 2 ページ29
智side
“...ッバカっ!!!”
いつだったか..
ちょっとしたすれ違いでお互いの歯車が合わなくなって
“もう知らない!!
智なんか大ッ嫌い!!!”
ふわふわと降る雪の中...
あなたが好きだった冬の上で
あなたとしたケンカを思い出した...
“和!!待てって!!”
真っ白な雪の中
逃げる君を必死に追いかけて
やっと掴んだその華奢な肩を包み込むように..
もう離れていかないように..
キツく..キツく抱きしめた
“好きだよ...お前が好きなんだよ”
小さく震えるあなたの耳元でそう呟けば
“.....っ俺も”
俺の腕にぎゅっと力を込めてそういったあなたの
その綺麗な涙が
溶けるように雪へと落ちていったんだ...
ねぇ..
あんなにあなたのことキツく抱きしめたのに
あなたが離れていってしまわないように
精一杯この腕にあなたを閉じ込めたのに...
どうしてあなたはいないんだろう...
俺の隣で
なんで笑っていてくれないんだろう...
「和..ッ和...っ好きだ...」
どんなにあなたを思って泣いても
どんなにあなたの名前を呼んでも
答えてくれない..
笑いかけてくれない...
“智には桜が似合うね♪”
春になればきっと
花は咲くんだけど..
俺はもう何もできないままで..
ずっとずっと悲しいままで...
“冬が俺の季節なら
春は智の季節だね”
君の季節から抜け出せずにいるんだ..
でもきっと
あなたもそうでしょ...?
“..智...ッ...”
あなたと俺は
悲しみ一つも
分けあっていたのだから...
俺の半分があなたで
あなたの半分が俺でできていたのだから...
それなら...
「....和ッ....ずっと..好きだよ..っ」
こんなに心が痛いのも
涙が出るのも
“...ッ智...俺もだよ...”
きっと俺だけじゃないよね....?
〜fin〜
思い出せなくなるその日まで あとがき→←思い出せなくなるその日まで 1
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美柑(プロフ) - ぱぁさん» ぱぁさん、おひさしぶりです!!その節はリクエストなどたくさんしていただきありがとうございました(^^♪ 引き続き私の作品を読んでくださっているなんて感謝カンゲキです(o^^o) これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2015年8月27日 22時) (
レス) id: 83e19e757d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - お久しぶりです！旧「亜恋」です！お元気でしたでしょうか？更新、嬉しいです^^これからも楽しみにしてますね！ (2015年8月25日 10時) (レス) id: 5ef6fcc5c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美柑 | 作成日時：2014年11月30日 0時
