忘れな草と高嶺の花【JM】 (ページ8)

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◆ ページ8

『…え？くど？…なんつったのテヒョンア』

思わず至近距離の、顔だけは最高峰をまじまじ見詰めて聞いたのに、

TH「ヌナ、を、みんなで、くどく、んだよ」

子供に教えるみたいな優しい顔して、一言一句はっきり言うのムカつくんですけど。

『聞き間違いであれば良いと思ったのに、何を言ってるの君は？』

だぁかぁらぁ、ってもう一回言おうとしたテヒョンの大きな口を手で押さえて、

『そんな方法おかしいでしょ…！』

喉から搾り出した声で、宇宙の彼方の解決策に切れ気味に言ったのに、恐れ知らずなテヒョンは私の手を簡単に剥がして、

TH「なんで？ジミナあいつめちゃくちゃ嫉妬深くて独占欲強くて、ヌナ忘れる前は俺らが指一本でも触れかけたらシャーって来たじゃん？「触るな！妊娠する！」つってさ。失礼な。指から精子が出るかっての」

よく回るお口だねぇ。

『黙って』

TH「忘れたって言っても、記憶の底には残ってるんでしょ？今思い出したくないから都合よく蓋してるだけなんでしょ？ならさぁ、それ揺さぶればいんじゃないの？」

『だまっ…テヒョン？…あれ？あなた意外と頭良かった？』

内容把握したら、思ったよりも鋭いこと言ってる。

普段ならもっとまともじゃないこと言うくせに、意外過ぎて私の方が黙ってしまった。

私の言葉を皮肉と取ったのか、テヒョンは唇ツンと不満げな顔してる。

TH「馬鹿だよ俺は。知ってんでしょ。でもジミナのことだけは詳しいから言ってんの。あいつのことだ、ヌナがフリーになったって言って…俺等がジミナに遠慮なくヌナ構ってベタベタしたら」

TH「絶対怒る。あと、記憶が無くても絶対主張してくるよ」

TH「「ヌナは俺のなのに」ってさ」

そんなこと。

…あるかも。

一瞬、脳裏に私にがんがんアタックしてきたジミンと、付き合ってからのジミンのことを思い出して…言い返す言葉を失ってしまった。

NJ「あー、なるほど？良い考えかもね？」

そして、まんまと採用しようとする奴いるのなんで？

いや、良くないよ。

NJ「shock療法ってやつだろ」

一部分だけ発音良すぎてイライラしたんですけど？