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記憶無くす前は、こんなんじゃなかった。
隣りに座ってくるけど、あくまで座るだけで、手を握るとかは二人の時だけだったのに。
唐突ないちゃいちゃモードに私の混乱と、赤面と、私からは到底振りほどけ無い左手のぬくもりと。
『助けて!』って願いを込めて周りを見てもみんな逆に私達をすごく見てて、驚いて
『あっ…ちょっ…あの…っみ、見ないで…っ』
口ごもっちゃった。
YG「…新しいな」
JK「ヌナヒョン…ごめん、今度からちゃんとマネヌナって呼ぶね」
NJ「腹立つけどご馳走様な気持ちだから、良いよどうぞ。お好きに」
SJ「ヤァヤァ!俺は許しませんよそんなふしだらなことは!なんだってぇ!?キスがなんだってぇ!?」
TH「一番期待してるのジンヒョンじゃん」
HS「ヌナ…リング…してくれてんのほんと嬉しくて、どんな顔したら良いか俺わかんないんだけど」
一名私と同じくらい真っ赤になってもじもじした人いたけど、他のメンバーはほんとに…!!
視線が突き刺さる…!!!!
M「おー、キスしたら仕事始めるぞー」
ちょ、おまえ。
退路を断たれてオロオロした私の肩をガッツリ捕まえたジミンが、もう片方の手で私の顎を捕まえて視線を合わせて。
『ジミ、ジミン?なんかおかしくない?』
小声でやめようよって気持ちを込めて見詰めたのに、逆にうっとりにっこり微笑まれた。
JM「ここで一回皆の前で、Aが誰のものなのかちゃんとはっきりさせといた方が、この先俺も安心できるんだけどなぁ」
うわっ、交渉上手ぅ!
記憶なくしてからなんか賢いところにシナプスが、繋がったって言うの?
そんな言い方されたら、断る言葉が今ちょっと
あ、ちょっと
ちょっ…
JM「大丈夫大丈夫。痛くしないし、すぐ済むから、ね?」
注射か何かみたいに言うけど、ジミン?
だからその悪い顔、癖になりそうなんだって。
おわり。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2024年1月18日 22時