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『え?カバンの底にあったものじゃないの?え?ん?あ?だって偶然出てきたって…』
ホソク、私が受け取りやすいようにしれっと嘘をついたってこと?
知能犯の手管だそれは、って呆然と指輪を見る私に、
NJ「サイズわかんないからって大きめに作ってたのに、こないだヌナから聞けたから…直したんだな、ぴったりじゃん?」
聞きたくなかった情報が追加で耳に流し込まれて。
…急に右手の重さが1キロ増えたような気がする。
『重』
NJ「そりゃあ、ホビの執念と、俺たち7人くっついてると思ったらそうだよね」
他人事だからって、ケラケラ軽く笑うじゃないの。
私は指輪を見詰めながら少し考えて…深く考えるのはやめることにした。
今の話聞いても、この指輪が気に入ったことは間違いないから。
『んー…まあ、ジミンは付けてて良いって言ったから、良いかぁ』
NJ「良いって言ったんだ?あいつも大人になったなぁ…ていうか、記憶戻らないのはもう良いの?」
それは、精神科の医師とも結構話し合ったことなんだけど。
ツアーから戻ってからの念のための検査で、ジミンのメンタルが安定してて、記憶が戻らなくても多分問題ないだろうって結論が出てる。
あとは私の気持ち次第って話で。
『いいの。どっちにしろジミンはジミンだし』
NJ「まあ、それはそうなんだけど…あっさりしてるなぁ」
YG「Aヌナに情緒求めたら負けだって。サバサバのあっさりのバッサリじゃん、本来は」
『ユンギ息してたの?』
YG「聞いてたの?の間違いだよね?息してたし聞いてたよ」
ソファに座った途端背もたれに頭乗せて上向いたまま無言で寝てるから、昏睡してるかと思ってた。
YG「Aヌナがじめじめうじうじメソメソすんの、ジミンのことだけじゃん」
『待って。私そんなナメクジみたいなの?』
NJ「そうなんだよね〜。悔しいけど今回ほんっと思ったよね。ヌナはジミンにしか女じゃないんだなって」
JK「だぁからぁ!ヌナヒョンははじめからヒョンだって俺ずっと言ってたじゃん!」
端っこで携帯ゲームしてたジョングクが突然参戦してきて、私の性別混乱させてきた。
『そのヒョン好きになったのどこの誰なの?』
JK「うっ、っと、だから。俺は…俺は女の子よりヒョンたちの方が好きだから!!」
『なにその突然のカミングアウト』
SJ「ヤァ!ジョングガァ!俺もお前がかわいいよ」
JK「ジンヒョンを好きだとは言ってませんけど」
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作者名:フネ55 | 作成日時:2024年1月18日 22時