忘れな草と高嶺の花【JM】 (ページ45)

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◆ ページ45

よたよた、よろよろとVIPフロア歩いてエレベーターに向かおうとしたら、運悪く部屋から顔出したジミンと遭遇した。

私を見て顔を輝かせた瞬間、私の顔見て曇らせて、はっとなって私が背中に隠した私の挙動を見て眉を吊り上げた。

あ、やっばい…考え無しに指にはめるんじゃなかった。

なんて言い訳する？正直に言う？

悩んでる間にずんずん私の前にやってきたジミンが、私の前で仁王立ちの腕組で、

JM「ヌナ？ねえ、何隠しのたの今？」

JM「てか誰がAを、そんなエッチな顔にしたの？」

恋人に向けて良い顔じゃない顔してますけど。

これは以前にはなかった展開だね？

嫉妬深くはあったけど、私にダイレクトアタックすることなかったのに。

考えてたらどんどん眉がつり上がっていくから、私は慌てて右手をさっとジミンの前に出して、

『待って、ジミンあのねこれはホソクがずっと前に私にお土産って買ってくれたリングで、すっごくかわいくて気に入ったからちょっと指につけてるだけで』

ってペラペラ白状したけど、言い訳感がすごい。

ジミンもそう受け取ったみたいで、顔の圧変えないまま私の手を掴んで、ぐいぐい引っ張って部屋まで連行されて。

JM「色々察したから、とりあえず俺の気が済むようにしますので、Aは黙ってお風呂に入ろ？」

『あっ…私お風呂入りましたけど…』

なのになんでまたお風呂？って、うっすら予想は付いてたけど服を脱がそうとするジミンの手を止めるためにとりあえず聞いた。

『お風呂で何するの？』

JM「大声出しても、外に聞こえないようなことかな」

キャラ変ずるい。

なにその最高にえっちな顔でドSな発言。

今までそんなの、言いそうだけど言わないキャラでいたじゃない。

そんなドラマみたいな展開起きなくても、良かったんだよ？

私はその場で昼には帰る予定だったの、飛行機の予約を変更させられて。

ジミンの許される限りの時間で、甘くて辛くて気持ちいい尋問をされまくった。

とは言えジミンはどこまでもジミンなので、与えられるもの全部、私にとってはご褒美なんだけど。

『すき、じみん、すきっ』

頭の芯からとろけてしまって、馬鹿みたいにこれだけしか言えなくなった。

JM「あんまり嫉妬させないで？」

『ふわぃ』

その怖い顔、癖になりそう。