忘れな草と高嶺の花【JM】 (ページ43)

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◆ ページ43

HS「今回も、仲直りしたならもうこのリングいらないかもしれないけど…まあ、出てきたのも縁でしょ？今あげないと一生俺が持ち続けることになって…カッコ悪いじゃん…ってえ、ヌナ！？」

ホソクの説明聞きながら、私は指輪を衝動的にえいっと指にはめてしまった。

わあ、あつらえたみたいに右手の薬指にピッタリ。

波打つデザインが、光を反射してすごくきれい。

内側の宝石が見えないのも気にならないくらい、デザイン自体がすごく良い。

HS「ちょ、わー、待ってよ。いいの？」

焦ったホソクが私の手を掴んで、指輪を掴んで外そうとするから、私はバンザイするように右腕ごとを上に上げて手を逃して首を振った。

『いいに決まってる！だって今ここ何もなかったじゃない』

ほら、って指に納まった指輪を高らかとホソクにも見せてあげて、

『すっごく素敵。ありがとホソク！おしゃれ！最高！…確かにツアー出ると騒がしい皆がいなくるから…一人で仕事してるとさ。ちょっと寂しい時もあったよ』

『今まで、私だけがそう思ってたんじゃなかったんだね』

って言って笑ったら、なぜか真顔になってしまったホソクの顔がつっと寄ってきて

『うっ？』

ぷちゅって感じで唇が触れた。

唇に。

え？

わあ、だから私、いや待って、これお姉ちゃんにするやつじゃないでしょ？

ってかびっくりしたら口開いちゃうの危機感なさすぎか。

あと、男の子は口が空いてたら舌入れるの普通のことなの？

その躊躇のない舌は、どういうことなのホソク。

『うっ…っ、んんんっ、んんんんん！！』

普段のホソクからは想像もできないくらい、いやらしい舐め方で口の中を遊ばれて、逃げようとする私の後頭部いつの間にかガッツリ捕まえられてた。