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HS「一応金とプラチナだったと思う。内側に刻印もあるよ」
ほら、って私の手のひらのリングをつまんで内側の品質証明の刻印見せてくれたけど、それより
『わ、なにこれ内側石入ってる』
HS「うん。かわいいでしょ。俺らの誕生石入れてもらった。誕生月で被ってる石あるんだけど、ラピスラズリとアクアマリン、アメジスト、サファイア、ブラックオパール…だったかな?偶然なんだけど、全部寒色系でまとまってすごいよね?」
ジミンは10月だからオパールなのに、青みの強いカラーのオパール入ってて珍しい。
『綺麗…』
それなりに輝きがわかる大きさで入ってて、指にはめたら見えなくなるのがもったいないくらい。
くるくる回したりデザイン眺めたりして感心してたら、私の隣でホソクがぼそっと。
HS「ヌナ、マネージャーなのにいつも会社にいて…俺らのツアーに一緒に行けないけど」
HS「俺たちいつも一緒にいるよって…そういうアレ」
HS「いらない?」
こてって、首を横に倒して見下されたけど。
なんてかわいいさなの?
この成人男性。
私は胸キュンが過ぎて思わず目が潤んじゃうくらい感動して、
『いやだホソク…いらないわけないでしょ!!なんですぐくれなかったの?』
って訴えたら、ホソクはなぜか困った顔で微笑んだ。
HS「あげようと思った日に、ジミンのがもうそこにあって。タイミングが悪かったんだよね」
あー。
そう言えば、記憶を無くす前までは私だけ、ジミンからもらった指輪を右手の薬指にしてた。
JM「虫除けと、Aヌナが俺を常に忘れないように念を込めてるから」
って、私を忘れちゃった人が何言ってんだかって、ジミンが記憶無くした直後に外してしまったけど。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2024年1月18日 22時