忘れな草と高嶺の花【JM】 (ページ41)

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HS「復縁おめでとう～ヌナ。ハッピー？」

朝、ジミンより先に起きた私は、寝てるジミンが起きるまで待っていたい気持ちはあるけど帰りの飛行機の時間…って、泣く泣く自分の部屋に戻って着替えて。

それから、会社が専用ブースを用意した朝食会場に行ったら、ホソクが一人で朝食食べてた。

当たり前みたいに呼ばれて隣の席に座らされての、優しい笑顔で開口一番がそれだった。

『えっ？なんで知ってるの？』

昨日二人で話したっきりだから、どこにもバレてないはずなのに。

そしたらホソクは目を半分閉じてのジト目をして、唇をアヒルみたいにへの字にして。

HS「ヌナの顔見りゃわかんでしょ。つやっつやのぷるっぷるで幸せオーラが眩しいよ」

『あっ…溢れ出てます？参ったな…』

これは他のメンバーにどやされる前にさっさと韓国帰ろうかなって、シリアルもぐもぐしながら悩む。

でもジミンには会っておきたい…なんならギリギリまで一緒に居たい…

HS「でもちょうどよかった。ヌナどうせこの後暇でしょ？ちょっと渡したいものあるから、俺の部屋これる？」

ぬぬぬって悩んでたら朝食終えたホソクがそんなこと言ってきて。

『渡したいもの？何？』

HS「…いいもの！」

ほぼ徹夜の人間に、その笑顔はほんと眩しい。

とりあえずもらえるものはもらう主義なので、手早くシリアル掻き込んでホソクの部屋に行くことにした。

ホソクの部屋はジミンよりも大きな部屋で、セミスイートだって言うホソクの話を聞きながら窓の外をちらりと見て、都会は日本も韓国もそう違いはないなあってぼんやりしてたら、肩を叩かれた。

HS「はい、これ」

ぽん、って渡されたのは小さな袋。

HS「ずっと前のツアー先で、ショッピングした時にヌナにって買ったんだよね。でもその店モノは良いのに包装が簡単すぎて。荷物のどっかに紛れて無くしたかと思ってたんだけど、さっきカバンの底から出てきた」

『へえ？ずっと前っていつなの…てか私へのお土産だったの？何？』

たぶんこれ薄いけどスェードの皮だから、簡単だけどそうお安いものでもない…って思って開けてみたら。

『…リング？』

ゴールドとシルバーが波打つように絡んだデザインの、真ん中に小さな私の誕生石が入った少し太めの指輪だった。