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カトクでソクジンと品のない悪口の応酬しまくってたら、いつの間にか機内の人になってた。
ここからはもう秘匿性の高い空間だから、遠慮なくテヒョンが寄ってきて、私の隣にお尻を置いて
TH「褒めて」
ってふんぞり返った尊大な顔と態度で言うから、私は私ができうる限りの慈母と感謝の微笑みで
『私が買えるもので良ければ何か一つプレゼントしましょう』
って厳かに告げたら、
TH「非売品は貰えないの?」
って私の顔まじまじ見てきた。
だから、その顔やめて?
自分が肉食獣の餌的な生き物何じゃないかって、誤解しそうだから本当に。
『非売品って…私の微弱な力では、商品じゃないものは手に入らなくて差し上げられないんだよね〜』
内心冷や汗かきながらあしらってたら、後ろから
JK「ヌナヒョン、足生えてたんだ?」
ってジョングクが背もたれから顔だしてきた。
『私今まで何で歩いてたと思ってたの?』
JK「ごめん、間違えた…ヌナヒョン、スカート持ってたんだ?」
『足と何とどう間違えたのか説明して?』
JK「そもそも持ってない説すら浮上してたのと、女性らしい足が生えてない可能性があったという意味ですね」
『女性らしい足』
JK「色っぽい足生えてんじゃん。なんで普段隠してんの?」
じろじろ遠慮なく、組んでた足見るからそっと戻して、もらっておいた膝掛けをそっと掛けた。
ジョングクは無言の不満で私に目を剥いたけど、私も同じくらいの圧で目を剥いて返したら、フンって鼻鳴らして自分の席に戻って行った。
足見にきたのかあいつ。
TH「足見に来たんだな、グク」
シンクロした言葉が低音で聞こえて、堪えきれずに笑う。
『…ありがとうテヒョン。私何回お礼言ったらいいかわからないよ』
TH「気にしないで。言葉より行動か体で今度返して」
『…アプローチがどんどん直接的でストレスなんですけど』
両手で体を庇いながら怖いって訴えたら、こっちもフンって鼻鳴らして自分の席に戻って行くとか。
表情の憎々しげな感じとか冷たい目とか、二人で同じ顔すんの何なの?
兄弟での時間差シンクロ、腹立つしかないわ。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2024年1月18日 22時