忘れな草と高嶺の花【JM】 (ページ23)

今日:5 hit、昨日:80 hit、合計:106,066 hit

◆ ページ23

ジミンはすぐ隣の控室に私を招き入れて、見渡すとメンバー誰もいない。

二人して何故かほっとしつつ、広い控室の真ん中あるソファに横並びに座ったとたん、

JM「あー…ヌナ、なんかごめんなさい。呼び出したからって話があったわけじゃなくて…」

って、気まずそうな、でもどこか嬉しそうなジミンの顔。

『うん。いいよ別に…私もナムジュンから逃げたかったし。ありがとね、ジミン』

そう正直に伝えたら、ジミンの機嫌は更に上向きになってくの、手に取るようにわかった。

『じゃあ、ついでだからジミンに来てるオファーの話、今してもいい？』

JM「あ、どうぞ」

どうぞって。

私はその他人の距離につい苦笑して、ジミンは苦笑の意味がわからないみたいだけど、私が笑ったのが嬉しいみたいではにかんだ。

二人っきりになると。

自分の気持ちがはっきりするよね。

私やっぱり、ジミンが好きなんだって。

シャイなところも、短気なとこも。

仕事に真面目なとこも。

萌え袖からちまっと出てる手が、私の手よりも大きなことを知ってるけど、今すぐ触れてその形と熱を確かめたくてうずうずする。

私は久しぶりの至近距離で私にぽーっとなってるジミンが見れて、私も彼もこんなに思い合ってるって確認できてしまって、簡単に舞い上がった。

すごく好き、こうして触れ合えなくても顔を見て話してるだけで本当に嬉しい。

自分のニコニコが止められないまらないままスケジュール帳とタブレットで仕事してたら、ジミンが不意に、

JM「ヌナの彼氏って、どんな人？」

JM「なんで、別れたの？」

って、ぽつっと聞いてきて、私の心臓止めかけた。

…きっと、ずっとそれを聞きたかったんだろうな。

心臓が動き出したとたん、なんだかどっと疲れつつ。

別に他のメンバーもみんな知ってるし、て言うかこれって、ジミンにジミンの話することになる…って思ったらすっごい苦笑いをしてしまった。

私の表情を見たジミンがはっとした顔して、慌てたように

JM「言いたくなかったらいいんだよ！ごめん！デリカシーなくて！」

って手をぶんぶん振って、ついでに立ち上がってしまいそうな雰囲気出したから、私の方がまだ一緒に居たい気持ちでとっさに手を伸ばして、そのちまっと出てる指先捕まえてしまった。