忘れな草と高嶺の花【JM】 (ページ3)

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返事は無言を貫いたのに、翌日強制参加とばかりに私とナムジュン、セジンさんと訳がわかってないジミンを連れて病院に行って、精密検査とヒヤリングを受けた。

ジミンには何でもなかったって言って、迎えの車呼んで先帰ってもらってからの、本題。

「解離性健忘、強いストレスが掛かった事柄を忘れてしまうという解離症…精神疾患の一つです。本来ならカウンセリングから始めるべきなんですが…」

うん、やっぱそれかぁ。

ジミンが私を忘れたなって思ってから、ネットで調べまくったから、私一人その症例にものすごく詳しいと思うよ。

でも『ジミンは今ものすごく忙しい、難しい、何より今困ってない』って私は顔に書いて二人を見たけど、二人共最大級の渋面で私をぎろりと睨んだ後に、「可能な限り時間を作る」ということで医師と予約の日程調整することになった。

…まあ、私が調整するんだけど。

私はバンタンのマネージャーでも、オファー対応専門で、基本的に社外の同行やメディアに出るようなことは一切ない。

だから女性でもOKってことで特にトラブルこともなく、デスクワークオンリーの、事務方マネージャーを続けてる。

ただメンバーとは日程の調整やオファー内容の説明とかで会話も多くて、関係は密な方。

バンタンが忙しくなる前から担当してるからマネージャーの中も古株。

…もちろん年齢も、ソクジンよりも2つ上。

ジミンとは5歳も違うってのに、何を思ったのかあの子が私にアプローチしてきたのは、3年も前から。

1年追いかけられて追い詰められて。

私も若かったし、熱に浮かされるくらいジミンはまっすぐで情熱的だったから。

ダメだと思ったし、たくさん悩みもしたけど…

ジミンにとってきっとこれは、いっときだけの熱だろうと私が割り切って、二人して周りに頭を下げて付き合うようになった。

思いの外、2人してほかに出会いも無ければジミンが一途だったこともあって、2年間、何の問題もなく良好な関係を続けてきたのに。