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JK「え?どこ行くの?」
『ん?帰るんだよ?トレーニング終わったんでしょ?自主練なら一人でファイティン♡』
JK「無駄なハートやめてくださいませんか?ウィンク下手すぎ」
辛辣な…
でもまあ、表情見たらただ「いなくなったら寂しいじゃん」って書いてあるので許すことにして、改めて…隣じゃなくて正面のソファに座り直した。
JK「なんでそっち?」
『いや、なんとなく?』
JK「俺がヌナヒョンに何かすると思ってんの?」
『…いやー、なんとなくだよね?てか、ジミンいないから何かする必要もないよね?』
JK「そう思うならなんでそっちに座るわけ?隣でいいじゃん」
『ヤだよ』
JK「ヌナヒョンの嘘つき」
またそれだ。
しかも今度は顔中で不満を形にしたみたいな、すごい顔してる。
え?それアーティスト保護した方が良くない?
私これ記憶に残していいやつなの?
『ねえ、私何したの?そんな不満を訴えられても、全然思いせなくて。悪いことしたなら謝りたいから教えてくれない?』
本当に困り果てたし、ジョングクと喧嘩したいわけでもないから、誠心誠意訴えかける。
そしたら、ちらちらっと私を見るジョングクが、ずるずるっとソファにどんどん背中を沈めてって、最終的にほとんど座面に背中つけてる?って感じの、足しか見えない彼からぽつりと、
JK「…ジミニヒョンと…付き合う時に宣言したでしょ」
JK「幸せになるって」
JK「なのになんで、忘れられてることOKにしてんの?」
あ、そっち?
JK「二人で幸せになるって言ったの、嘘じゃんか」
それ?
それが嘘つきってこと?
…ピュアだぁ。
『ごめん』
ちょっと感動するくらいピュアなジョングクを、間接的に傷付けたんだって思わず潤みかけつつ頭を下げたら、
JK「だから、もう良いよね」
って言って立ち上がった。
え、何が。
そうやって目の前に立たれるとほんとに見上げるほどの大男に育ったから、ヌナは正直威圧感で少し怖い時もある。
今ちょっと怖い。
顔が。
あと、腕組するのやめてもらえますか?
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作者名:フネ55 | 作成日時:2024年1月18日 22時