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『…私の耳、翻訳機が壊れてる?なんかテヒョンもだけど、ソクジンの言葉がなんか誤解して聞こえるんだけど…』
SJ「へえ?何て聞こえてんの?」
私にちらっと視線だけくれたソクジンの横顔、いつもと変わらないように見えるからひょっとしたら私の耳がおかしいのかもしれない。
わかりやすくこちらへの好意を隠そうとしてないの、
今までは全部「弟」だから「姉」を好きなの当たり前って思ってて、
意味を取り違えてたかもしれないとか。
『…二人共、私のことが「女として好きだ」って、聞こえたんだけど』
『まさかね?』
あえて聞いた私が馬鹿だったのか、馬鹿正直に顔で返事をするソクジンが、表情管理下手なのか。
SJ「…その聞き方は予想外に直球で、返事に困るよ」
困るなよって。
そこははっきり否定するべき。
耳真っ赤にされて、そんな…さっきのジミンと似たりよったりな悔しそうな目で見つめられたら。
なんか気付きたくなかったこと、気付かされちゃうでしょ。
『助けてドラえもん』
YG「俺そんな足短かったかな?」
『猫耳の生えてない猫型で、顔の白さはそっくりだから間違いない』
YG「あー、ものすんごく目が悪いんだなあ。老眼って怖いなぁ」
2個しか違わないくせに何を言うのかって、不満な唇してやったら、微妙な顔で私を見た後、
YG「テヒョンとジンヒョンとジミンを手玉に取るなんて、やるじゃん」
って言ってニヤって笑った。
『ははははははぁ…そこの言葉は「気が狂ったのか?んなわけ無いだろ気の所為だろ」が正解です!だめ!やり直し!』
あの後何か言いかけたソクジンを制して、無理やり練習室に押し込んで、私はユンギの作業部屋にまっすぐ直進して、聞く気がないって言ってる背中に全部を洗いざらい吐いた後、どういうつもりだあいつらって嘆きを訴えてるところ。
そしたらユンギはあっけらかんと
YG「まじな話をしていいなら。
テヒョンとジンヒョンだけじゃなく…俺らの中で、あんたのこと好きじゃないやついないと思うよ」
って面白くもない冗談言ってきた。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2024年1月18日 22時