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ヌナは一人だから、正直受け止め切れませんけどこれ、ほんとにこれでいいの?か?
ナムジュンをじっと見つめたら、ほっぺのエクボが深々と、良い笑顔でサムズアップじゃないんだよ、だから。
HS「ヌナヌナうるっさいなお前ら、練習の時間なんだけど俺そろそろ行って良い?ヌナもうるさいよね?ほら一緒に行こ」
さり気なく手を繋いで連れ出そうとするホソク、あなたもちゃっかり参加してんのね?
あと、若干一名真っ赤になって息できないくらい土下座のポーズで笑ってるやついるけども。
事情が全くわからないジミンだけ、すごく戸惑ってきょどってるじゃない。
セジンさんからスケジュールについての話聞いてる側で、もちゃっと男共に構われてる私を見て、複雑そうな顔してる。
JM「…てか、ねえなんのこれ?なんでみんな…マネヌナからかってんの?」
さすがに言わずに居られなかったみたいで、セジンさんと話が済んだら即、テヒョン捕まえて尋ねてきた。
テヒョンは一瞬何かを確かめるように真顔でジミンを見つめた後、深くため息吐いて首振りながら、ジミンの肩をぽんっと叩いてこう言った。
TH「ジミナァ…ヌナはね、付き合ってた彼氏とダメになったんだってさ。かわいそうにね?」
『は?マネヌナ彼氏いたの?』
あ、今一瞬全員で
「お前だよ」
て言うオーラ出たの見えた。
多分私も出した。
TH「うん。いたんだヨォ?てか、そんならさ、俺たちにだってチャンスあるよねって話になって。今みんなで誰がヌナの新しい恋人になれるか、チャレンジ中なんだよね」
そう言って、私に向かってばちんと音が鳴りそうなくらいのウィンクをした。
え?
説明そんな感じなの?
軽過ぎない?
世界的アイドルの恋愛観おかしくない?
マネージャーの恋人の座争奪戦してる、世界的アイドルおかしくない?
ジミンも一瞬冗談だと思ったみたいで、堪える間も無く吹き出して爆笑してる。
でも、ふと笑ってるのが自分だけで、周りのメンバーが誰も笑わずに自分を見つめてるのに気付いて…表情消して。
JM「…冗談?だよな?テヒョン」
テヒョンはゆっくりジミンから離れて私の方に歩いてきて、嫌な予感に逃げようとしたのを察した腕が、がっつり私を捕まえた。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2024年1月18日 22時