忘れな草と高嶺の花【JM】 (ページ2)

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◆ ページ2

あのね、恋人同士も色々あんのよ、って私がそれとなく逃げの言葉を言ってしまおうと思った一瞬早く、ジミンがそれを遮るように

JM「そうだよ。何だよ揉めるって…

ねえマネヌナ？

俺たち、

なにかありましたっけ？」

ごくごく普通のテンションで、私を振り返って尋ねたジミンに、ジミン以外のメンバー全員が彼を勢いよく振り返った。

みんな…ちょっと見たこと無いような、異様な生き物でも目に飛び込んできた？って変な顔して。

ジミンは一斉に目を向けられて飛び上がりそうなくらい怯えた顔して、

JM「うわっ！こわ！なに？な、なに？俺、マネヌナになんか、してた？してたらごめんなさい？」

って理由も分からず手を合わせて謝ってる。

なんにも、おかしいことなんか無いんだけどね。

これが3年前の、ジミンなら、ね？

TH「…マネヌナ？」

テヒョンが繰り返して。

だよねえ、ジミン今は年上とか関係なく、私を名前で呼ぶもんね。

マネヌナなんて他人行儀なやつ、私も久しぶりに聞いたよね。

ざわざわっと、気持ち悪い空気が場に満ちてく。

あー、帰りたい。

HS「ジミナ？俺に相談して来たじゃん、Aヌナともうダメかもって」

ホソクはいきなり核心突き過ぎじゃない？てかジミン、そんな相談…してたのね。

JM「はぁ！？ダメってなんです？ダメも何も…」

あー、聞きたくない。

JM「マネヌナと俺、何もないですよ」

そう言うだろうって思ってたのに、覚悟して準備して衝撃に備えてたのに、やっぱりズドンと撃ち抜かれた胸は激痛だった。

絶句するメンバーと、胸を抑えて顔しかめてる私を振り返ったナムジュンと、ソクジン。

NJ「…なんで、ジミンがあの状況なの言ってくれなかったんですか？」

聡いね、ナムジュン。

そうだよ、私は気付いてた。

言わなかったのは、

その方が、私に都合が良かったからだよ。