登校5日目・合流 ページ6
目黒くんとの待ち合わせ場所は、SWアリーナ近くのカフェ前。
そこで目黒くんを待つ。
すると5分も経たないうちに目黒くんはやってきた。
走ってきてくれたのか、彼の額にはうっすらと汗が見えるものの息が上がっていない。
流石、サッカー部!
「3人ともおはよー」
「おはよーめぐー!」
「おはよう!」
「おはよー!目黒くん!」
みんなで挨拶をかわし、早速SWアリーナへと向かう。
周りには同じようにアリーナを目指すたくさんの生徒たちの姿。
その生徒たちも何が発表されるか分からずにソワソワとしている様子だった。
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しばらく歩くと大きな会場が見えてくる。
「でっけー...」
そんな会場を目の前にした僕ら。
そのあまりにも大きい会場に目黒くんがぼそっとつぶやく。
確かに大きい。
こんな所でお知らせなんて、きっとめちゃくちゃ重要なことなんだろう。
てか、よく会場借りれたな!
あ、でもじーじに頼めば簡単なことか。
武道館に比べれば規模的には少し小さいしね。
「やばっ、みんな急ご!」
あまりの大きさに圧倒されている目黒くんとこーじくん。
まぁ、その反応が普通か。
僕が変に慣れすぎているのかもしれない。
スマホを確認したラウールくんが慌てて僕らの背中を押してきた。
僕も彼に押されながら腕時計を見ると、開始時間が迫っていた。
目黒くんとこーじくんも何かを察したのか、足早に会場へと向かう。
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作者名:塩おにぎり | 作成日時:2023年5月17日 10時