登校5日目・電話 ページ2
「おはy」
「もう！ホンマに心配したんやで！！」
朝の挨拶をしようとしたら電話越しに大きな声で怒られ、思わずスマホを投げ飛ばしそうになった。
「ごめんってばー...」
「罰として、明日は僕に1日付き合うこと！」
「え？あ、はい。」
こーじくんに付き合うことが罰と言っていいのだろうか？
思わず"はい"なんて言っちゃったけど...
「え？明日なにかするの？」
「詳しくは会ってから！で、今日なんやけど7時45分頃○○駅近くのバーガー屋さんで待っとくから一緒に登校しよーや！」
45分...ということはあと40分はあるな...
てか、僕の通学路知ってた？
そこははいつも路地裏から大通りに出た際、目の前にあるバーガー屋さんだった。
「いいけど...。あ、今日のお昼は一緒に食べれる？」
ここ2日は色々あって4人でお昼を食べれていないのでもしかしたら今日も無理かもなと思いつつも彼に確認する。
「今日は大丈夫やで！そーいや夜中に学校からメール来とんやけどもう見たか？」
「いやー、まだ見てないー」
よかった。
今日のお昼は1人じゃないことに胸をそっと撫で下ろす。
それにしても、学校からのメールになにか大事なことでも書かれていたのだろうか？
「いやー、なんかな？今日S会からなにか発表があるみたいだけど、あまちゃんなんか知っとる？」
S会からの発表？
なんの事だろうか...
「いやぁ...知らないな...。ラウールくんなら何か知ってるんじゃない？」
「それがなぁ、ラウも知らんらしくて」
S会については僕よりもラウールくんの方が詳しい気がする。
しかしこーじくんは既に彼に聞いていたようで、そんなラウールくんもそのことについては知らないらしい。
「んー、なら大人しくその発表待つしかないね...」
「せやなぁ...。じゃあ、準備もあるやろうしまた後でな！」
ここで分からないことを話していても埒が明かない。
待ち合わせもしている事だし、お互い準備をするため電話を切った。
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作者名：塩おにぎり | 作成日時：2023年5月17日 10時
