理事長である祖父に頼まれて学校改革始めます2〈男主〉 (ページ9)

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登校2日目・撮影白ページ9

「「「おぉ〜！」」」

スタジオにいるスタッフさんやマネージメントさん、カメラマンさん皆が僕らを見て声を漏らす。

「早速撮っちゃいましょうか！」

ピンクの可愛らしい背景に、ぬいぐるみやお花などが飾られている可愛い場所に連れられ、カメラマンさんが指示したとおりの位置に着く。

パステルピンクのふわふわのカーペットの上に足を伸ばし座り込むラウールくんに、向き合って少し覆い被さるように膝立ちをする僕。

「な、なんか恥ずかしいんだけど…」

未だに僕と目を合わせてくれないラウールくん。

「大丈夫、僕の目を見て。」

彼の肩に左手を置き、優しく声をかける。

「…えっ、綺麗…。」

僕と目を合わせると、ぼそっと呟いた彼はうっとりとした表情をしていた。

「いいね！！その表情！！Aちゃん、そのままリップを口元に持っていって！ラウールくんは左手を彼女の頬に当てて！」

指示されたとおりにポーズを決める。

「いいねいいね！Aちゃんはカメラに目線ちょうだい！」

パシャパシャと何回か写真を撮っていく。

僕も久しぶりにモデルの仕事をしたが、撮影を続けていくうちに感覚が戻ってきたようだ。

あらゆるポーズで写真を撮っていくうちに、ラウールくんも慣れてきたのかぎこちなさが無くなり、自然にポーズが取れるようになっていた。

「OK！じゃあ次の衣装に着替えてきてもらえる？」

満足気なカメラマンさんに指示され、みかみきの2人と僕達は衣装を着替えるために更衣室へ向かった。