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彼の髪はプラチナブロンドに変わっていた。
少しカットもしたのか、彼の髪は綺麗にセットされている。
目鼻立ちが整っている彼にピッタリだった。
「ほ、ほんとに？」
彼は不安そうな表情で僕のところまで歩いてきた。
「うん！惚れちゃいそう！」
ニコッと微笑むと顔を赤らめるラウールくん。
「ちょっと！時間押してるからさっさと準備しますよー！ラウールくんは着替えてねー！」
2人だけの空気に割り込んできたみかさん。
ラウールくんを更衣室に押し込みカーテンを閉める。
「じゃあ、Aちゃんはここに座ってね〜」
僕はというと、みきさんに無理やり鏡の前に座らされた。
テキパキと髪型のセットやメイクをするみきさん。
その表情は真剣そのもので、さすがプロといったところだろう。
「あれ？コンタクトしてる？これ取っちゃうね〜」
そういえば、コンタクトしてるんだった。
僕が返事する間もなく、みきさんにダークブラウンのコンタクトを外される。
僕もラウールくんも準備が終わり、改めて2人の前に立つ。
「んー！perfect！」
「流石私たち！」
みかみきの2人は満足気に笑い、ハイタッチをしていた。
僕の髪型はふわふわと巻かれていて、後ろで綺麗にまとめられていた。
メイクも少しあどけなさが残るようなシンプルめのメイク。
リップは今回の広告用のパステルピンクのリップを使っている。
ラウールくんの衣装はシンプルな白のタキシード。
こんなに似合う人いる？ってぐらい似合ってて…
めっちゃかっこいい！
というか綺麗！
美しい！
「なんか、結婚式みたい」
ふふっと笑うと恥ずかしそうにするラウールくん。
ほんとピュアだなぁ…。
彼は僕のことを直視できないのか、ずっと俯いている。
「じゃあ、早速スタジオ向かうよー」
みかさんの後に続くみきさん。
その後に僕ら2人も続いた。
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作者名：塩おにぎり | 作成日時：2023年4月16日 16時
