登校2日目・スタジオ ページ5
「え？ヘアメイクさんとスタイリストが急遽変更？…めっちゃ有名な人じゃん！なんでそんなことが？…まぁ、いっか！」
スタジオにいる男性とマネージメントの2人がなにやら話していた。
どうやら、スタイリストとヘアメイクさんが急遽有名な人に変わったらしい。
もしかしてじーじの仕業？
「じゃあ、2人とも準備してきてもらえる？部屋はここを真っ直ぐ行って右に曲がったところだから！」
女性が優しく声をかけてくれたので指示通りに僕ら2人は部屋に向かう。
部屋の前までつき、一応コンコンとノックをした。
すると、中からはーいと若い女性の声が聞こえたので中に入る。
「今日はよろしくお願いしま…」
「おっひさー！元気にしてた？」
僕がラウール君よりも先に入って挨拶をしようとすると、突然女性に抱きつかれる。
「ちょっ…」
「やめなよー、A困ってんじゃん。」
前もこんなことあった気がする…。
彼女の後ろの方から似たような声で抑制する女性がもう1人。
やっと離れてくれた…。
「ごめんね？びっくりしたでしょ？」
後ろにいる女性が、なんの事だか分かってないラウールくんに対して謝っている。
「私はみか。こっちのバカはみき。見ての通り双子で世界中でヘアメイクとスタイリストとして働いてます！」
落ち着いているみかさんがラウールくんに説明してくれる。
「そして、Aちゃんとは小さい頃からの仲なの〜」
そう言ってまた抱きつこうとするみきさんの首根っこを掴むみかさん。
「一応世界のみかみきって言われてるから、こんなんだけど腕は確かだよ！」
何となく状況を察したものの、ハイテンションなこの現場になれなさそうなラウールくんに説明する。
はぁ…なんて言いつつも理解はしてくれたようだ。
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作者名：塩おにぎり | 作成日時：2023年4月16日 16時
