理事長である祖父に頼まれて学校改革始めます2〈男主〉 (ページ35)

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登校4日目・1-A ページ35

いつものように、田中さんに車で送ってもらい路地裏から学校へと歩く。

登校中は昨日と同様目黒くんに会うことは無かった。

勿論、女の子たちにキャーキャーと騒がれるラウールくんの姿もなかった。

昨日の僕の彼女面が余程効いたのだろう。

目黒くんに関しては、今日も朝練をしているらしい。

これは、昨日帰ってから目黒くんとメッセージをやり取りしていた時聞いた話。

サッカーの腕前は十分だと思うのだが、体がなまるからと言って練習は続けるようだ。

そのうち体を壊さないか心配になる。

1-Aの教室につくと、ロッカーに荷物を入れ自分の席に着く。

ラウールくんはまだ来ていないようだ。

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「おはよう！ラウールくん！」

「おはよー。…早速今朝接触があったよ」

しばらくして登校してきたラウールくんに挨拶をすると、笑顔で挨拶を返してくれた彼。

その後僕の耳元でボソッと報告してくれた。

「どっち？…あいつら？それとも…」

「"姫"の方。」

そのままコソコソとふたりで話す。

あいつらというのは勿論昨日の3年生たち。

"姫"ということは…

「その事については後でメッセージで送るね。昼はその彼女に呼び出されてて…」

「了解。無理はしないでね？」

秘密の話が終わった時、ちょうどよくホームルーム開始のチャイムがなった。