理事長である祖父に頼まれて学校改革始めます2〈男主〉 (ページ17)

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「今日ね、ラウくんのためにお弁当作ってたら遅くなっちゃった！頑張って作ったから、お昼2人で食べない？」

お弁当が4つ分入った紙袋から、白地に水色の柄が入った風呂敷に包まれたお弁当を取り出し彼に差し出す。

勿論、うるうる涙目あーんど上目遣いでモジモジと恥ずかしそうにする。

どうだ！

付き合いたてのウブカップルに見えるだろ！

はよう散れ！女子ども！！

横目でバレないように周りを見ると、どんどんと集まっていた女子が減っていく。

よしっ！

作戦成功だな！！

「あ、ありがとう。」

僕の差し出したお弁当を受け取ると、大きな手で口元を覆うラウールくん。

耳まで真っ赤やん！！

え！！可愛すぎん？！

「大変！遅刻しちゃうよ！いこっ！」

腕時計を確認する振りをして、彼と腕をくみ下駄箱へと早足で歩く。

その頃には周りの女子達はほとんど居なくなっていた。

そのまま教室まで向かう。

くっそー…周りの視線が痛い…。

耳まで赤くなった彼と腕を組み早足で教室に向かうのはさすがに目立つ。

しかも、昨日の撮影のおかげで髪色がかわり、顔もスタイルもいい男子と歩けばそりゃー目立つわな。