最強と巫女の過去編２ ページ37
そして貴人が第六宗家の末弟、天馬と決まり、�贅宮の者たちは片づけを始める。主に死体の、だ。
「少し待って」
遺体の回収に行こうとする者たちをAが引き留める。
「どうかなさいましたか」
「少し、待っていて頂戴。供養をしたいの…」
その顔は慈愛に満ち満ちた母のように優しかった。
「では…１５分なら大丈夫です」
そう言って他に手伝いに行ってしまった。Aは景虎や尊氏に何も言わず真っ直ぐに今は息もない�贅宮の候補たちの元へ行く。
景虎はAが居ないことに気づき、父に断ってから探しに行った。
「A様っ！」
息を切らしながら景虎がAを呼ぶ。だがAは涙を流し、遺体を見つめている。景虎は何を思ったのか、そっと木陰に身を隠し、主の声を聴いていた。
「ごめんなさいね…私のせいで、こんなにも未来ある陰陽師たちが死んでいく…これが貴人を司る家の最強たる所以なのだけれど…。」
８歳児が言う事ではない。それを景虎はただじっと見ることしかできない。
「でも決して自分の運命を恨まないで…必然を…恨まないで…」
そしてゆっくりと目を開けると、景虎の方をじっと見て言う。
「景虎、いるんでしょう？」
慌てた景虎はすっ…すみませ…と言って頬を赤らめる。
「いいの…聞いていたんでしょう？もう時間だわ、帰らなくちゃ」
景虎は腕時計を見て言う。
「あっ…そうですね！戻りましょう！父様もきっと待っています」
景虎はAの横に立って手を差し出す。
Aは景虎の手に自分の手のひらを乗せて言った。
「有難う」
そして船に戻る。尊氏は少し慌てた様子だ。
「A様…行きましょう」
「ええ…ごめんなさい。心配かけてしまったわね。本部への連絡はもう済んだ？」
「はい、式典は３日後との事です。その日の予定は全てキャンセル済みです」
タブレット端末のスケジュールを見ながら尊氏が淡々という。
「有難う。戻ったらすぐに準備をするから婆やにも言っておいてね」
そして御門院家一行を乗せた船は無事に到着し、宗家へ戻った。
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紅蘭(プロフ) - (´･ω･｀)さん» あ…すいません、矛盾してましたね。修正しておきますね！ご指摘ありがとうございます！ (2017年11月9日 7時) (
レス) id: 4b1174ad60 (このIDを非表示/違反報告)
(´･ω･｀) - ？？？ 道満と葛の葉の激突した時、夢主は島に居ましたよね。なんで「私が本土に行った時に葛の葉と衝突した」とか言ってるんでしょう？ そもそも有馬が当時本土にいて目撃してるから説明する意味も無いですし… (2017年11月8日 22時) (レス) id: a39dd38ad9 (このIDを非表示/違反報告)
白百合未来 - あああああ!ありがと―！！！ (2017年10月14日 19時) (レス) id: fb640e5878 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 白百合未来さん» 了解です！ (2017年10月10日 20時) (レス) id: 559a494363 (このIDを非表示/違反報告)
白百合未来(プロフ) - 後から何回かさせてもらうかもですがハロウィンで！十二天将と夢主ちゃんの！ (2017年10月10日 17時) (レス) id: c7f9f2e6e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅蘭 | 作成日時：2017年7月24日 20時
