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そうこうしているうちにろくろと繭良が来たらしい。


その時私は小夜が部屋に帰ったので一人で小説を書いていた。と言っても日記のような短編ばかりで、出版など考えたこともないようなものなのだけれど。


するとぱたぱたと音が聞こえて障子が開いた。


「A様、もうお食事の時間でございます。お座敷に来てくださいな」


私はペンと持つ手を休め、少し伸びをして立とうとした。


「えっ」


まさかの。裾を踏んで転んでしまった。


「まあまあ、大丈夫ですか?」


女中の人は言ってくれた。取り合えず帯を簡単に結び、簪を付けて部屋を出た。


__座敷


静かに座敷の障子を開けるとろくろと繭良が女中や料理人たちに囲まれていた。


「数日ぶり、ろくろ、繭良」


すると2人は振り向いて少し驚いた顔をしていった。


「A/さん!」


「…やっと来たか」


「私もここにお呼ばれされたの」


すると料理人たちははっと私の方に視線を向けて


「A様ッ!こちらにお料理の準備がございますよ!」


と言って見てみると明らかにろくろたちの2倍はある立派な御膳が。


「…私こんなに食べきれないや。みんなで分けて食べよう?ほら、小夜は何が欲しい?」


すると小夜は驚いた顔で


「えっ…いいんですか?なら私は…この可愛いお寿司がいいです!」


小夜が指さしたのはネタがキラキラと光るような小さいお寿司だった。


「これは手鞠寿司といってね。京都の舞妓や芸子がお化粧をしていても食べられるようにって作られたお寿司なの。手のひらくらいの大きさで食べやすいの」


「わぁ〜っ!」


並んだ手鞠寿司を2,3個ほど別の皿に分けて小夜に渡すと、綺麗なアクセサリーを見るような年頃の女の子のような顔をしていた。


「芸をします」


一人が言うと


「いらん」


士門がバッサリ切っていく


「カラオケはどうですか?」


「いらん!」


何か頬が赤いぞ士門…と言おうとすると


「ではワシが講談をやろう」


とどこからともなく峯治さんが出てきた。


「静かに食事をさせてくださいっ!」


そういえば挨拶してなかったな…


「峯治さん、お邪魔しております、Aです」


としずしずと手をついて礼をする。


「まあ…綺麗になったものだな。先代とはまた違った」


「冗談がお上手です事」


私は袖を口元にやってくすくすと笑った。

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紅蘭(プロフ) - (´・ω・`)さん» あ…すいません、矛盾してましたね。修正しておきますね!ご指摘ありがとうございます! (2017年11月9日 7時) (レス) id: 4b1174ad60 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - ??? 道満と葛の葉の激突した時、夢主は島に居ましたよね。なんで「私が本土に行った時に葛の葉と衝突した」とか言ってるんでしょう? そもそも有馬が当時本土にいて目撃してるから説明する意味も無いですし… (2017年11月8日 22時) (レス) id: a39dd38ad9 (このIDを非表示/違反報告)
白百合未来 - あああああ!ありがと―!!! (2017年10月14日 19時) (レス) id: fb640e5878 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 白百合未来さん» 了解です! (2017年10月10日 20時) (レス) id: 559a494363 (このIDを非表示/違反報告)
白百合未来(プロフ) - 後から何回かさせてもらうかもですがハロウィンで!十二天将と夢主ちゃんの! (2017年10月10日 17時) (レス) id: c7f9f2e6e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅蘭 | 作成日時:2017年7月24日 20時

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