巫女は島と共に 壱

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「…縁起でもないこと言うな、A」


あら繭良ちゃん…可哀想に。


「繭良は私が連れてくわ。女の子同士だし」


「…頼んだ」


…士門顔赤いのはさっき何かあったんだね？

繭良を背負って禍野から帰ってくると景虎が待ち構えていた


「その荷物、何ですか」


こういう時はあえて能天気で言うべし…


「この娘は音海…天若繭良、清弦の娘だよ！」


というと、景虎は少し顔を赤くして、赤くして！(大事なんで２回いいます)


「…紫さんそっくりですね」


景虎の初恋編、スタート。ではカマをかけてみます←


「ちょっと繭良持っててね〜」


と言って繭良の胸おもいっきし当ててやったぜ☆


呼吸困難だな景虎め


「…天若家に預けときゃいいんですか？」


ん？意外に冷静。顔は赤いけど。赤いけど！


「一応病院いっとこっか。私も行くから」


といって景虎には夕弦を呼ぶように言って、ろくろと共に水度坂病院へ


＿水度坂病院


「ま〜た入院スかぁ〜？」


きたよマスクイケメン院長！


「今日は禍野行ってきたよ、この娘と一緒に」


といって繭良を見せる


「…なんでわざわざ院長呼ぶのかわかんないんスけど〜」


とか言いながらてきぱきと診察をしていく


「この娘、知ってるだろうけど清弦の一人娘、白虎の継承者なんだよ！陰陽師歴２年！」


ニコニコ笑顔で言ってみた←


「下の世代は粒ぞろいスね〜８歳で巫女、１４歳で十二天将、２年で十二天将。」


「ほんとに終わっちゃうかもね、ケガレとの戦い」


少し目を細めて言った


「だといいんスけどね〜」


「！じゃあ私子供産まなくていいじゃん！」


「…そういう問題じゃないっスよ」


診察が終わり、勘久郎は軽く笑う


「あ”〜なんかじれったいな」


ガラガラ


「失礼いたします。天若夕弦です」


「来たみたいッス」


「じゃあね、勘久郎」


そういって私は夕弦とともに水度坂病院を後にした(ついでに天若家にお邪魔したのは言うまでもない)


のはいいが、景虎なりの嫌がらせか、今回の任務の報告書は私が書くことになった。

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